ビットコインとイーサリアムが最高値を記録
ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)がアジアセッションで記録的な価格を樹立したことが明らかになった。
CoinMarketCap より画像引用
CoinMarketCapの調べによると、11月9日14時時点のビットコイン価格は、1BTC=7,690,000円台を推移しており、前日同時刻比4.71%、1週間で10.78%の上昇。これに伴い、時価総額も145兆2,666億円を超えている。ビットコインは最近67,700ドルまで価格を上昇させた一方で、市場価値で2番目に大きい仮想通貨であるイーサリアムも一方のイーサリアム価格も、1ETH=542,400台前後を推移しており、前日同時刻比1.97%、1週間で10.28%の上昇を見せ、時価総額は64兆1,492億円を超えた。BTCとETHどちらも2021年6月以降2倍以上の価格を記録し、10月の初めからドルに対して70%近く高騰している。
CoinMarketCap より画像引用
先週のビットコインへの資金流入は合計9,500万ドル(約107億円)で、全仮想通貨の中で最大流入量であり、8週間のブルランでの合計流入は28億ドル(約3,157億円)であったとCoinSharesが明らかにした。
仮想通貨採用の熱意とインフレ懸念でビットコインに流入か
これらの仮想通貨の高騰は、仮想通貨の採用への熱意と、インフレへの懸念により他の資産クラスへの支持が失われたことが理由であると考えられている。
2021年10月、米国で先物ベースのビットコイン上場投資信託の立ち上げが開始して以来、ビットコインの勢いが増しており、フロー主導の利益への期待が高まっている。一方でイーサリアムに関しても、ビットコインに続いて米国でイーサリアムETF(上場投資信託)が登場するという期待が広まっており、価格にも影響を与えている。
証券会社Pepperstoneのリサーチ責任者であるクリス・ウェストン(Chris Weston)氏は、次のように述べている。
イーサリアムは強い上昇トレンドを継続しており、私はこの上昇トレンドが長く続くと考えています。また、クライアントはネットロングで、オープンポジションの79%が長く保持されており、5,000ドルを突破する日も近いでしょう。
ここ数週間の仮想通貨の動きを受けて、オーストラリア最大の銀行は、小売顧客に仮想通貨取引を提供することを発表しており、シンガポール当局は資産クラスに前向きに捉え、株式の前向きなムードからの波及効果が支持を与えている。実際、仮想通貨市場は全体的に価格の上昇を見せており、カルダノ(Cardano/ADA)、リップル(XRP)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)はすべて5%を超える上昇を記録している。