英国郵便局の顧客がアプリからビットコインを購入できるように

英国郵便局が仮想通貨取引を開始へ

英国郵便局の顧客は、ドイツを拠点とする仮想通貨取引所Swarm Marketsとのパートナーシップに従い、アプリを介してビットコインが購入できるようになった。

英国の郵便局とSwarm Marketsのパートナーシップにより、Post Office EasyIDアプリを介してKYC要件に従い、身元が確認されたユーザーは、Swarmのウェブサイトから仮想通貨に直接アクセスして購入できるようになった。ユーザーは、ビットコイン(Bitcoin/BTC)などのデジタル通貨と引き換えることができる仮想通貨バウチャーを購入することでアクセスで切る仕組みだという。

不安定な性質について懸念を表明する専門家と肯定派意見

複数の金融市場専門家は、仮想通貨の不安定な性質について懸念を表明しており、一部のユーザーは、仮想資産に触れる前に、徹底的な警告を表示する必要があると提案している。チャータードファイナンシャルプランナー(※1)のウォーレンシュートは次のように述べています。

(※1)チャータードファイナンシャルプランナー(Chartered Financial Planner)とは…
チャータードインシュアランスインスティテュート(勅許保険協会=CII https://www.cii.co.uk/ )によって授与されたプロのファイナンシャルプランナーとファイナンシャルアドバイザーの資格

人々が仮想通貨を購入するとき、それらは非常に明確な富の警告とともに販売されるべきです。あなたが購入したよりもはるかに少ない金額を取り戻せるということで、投資プラットフォームを介してオンラインで仮想通貨を購入することは、人々が期待することの1つですが、これを郵便局に関連付けることはありません。

反対に、SwarmMarketsの共同創設者であるフィリップ・ピーパー(Phillip Pieper)氏は、このパートナーシップにより、人々が仮想通貨を購入しやすくなると考えており、次のように述べている。

本物のビットコインとイーサリアムを簡単かつ安全に購入できるようにすることで、より多くの人々が仮想通貨を使い始められるようになりました。

英国郵便局のスポークスマンは今回発表されたパートナーシップの締結について次のようコメントしている。

製品やサービスへのアクセスはますますオンラインに移行しており、この変化に対応するために、無料で使用できるアプリであるPost OfficeEasyIDをリリースしました。人々がスマートフォン上で独自の安全なデジタルIDを構築できるようにし、対話したいビジネスに対して自分が誰であるかを簡単に制御および証明できるようにします。

英国の郵便局は、SwarmMarketsのEasyIDアプリを介したビットコインおよび仮想通貨の購入に関する手数料を受け取る権利がないかわりに、Swarm Marketsが、ID検証ソフトウェアの利用に対し、郵便局に支払いをしているという。

顧客が仮想通貨にアクセスする方法は他にあり、英国では、BinanceCoinbaseGeminiなどの大手仮想通貨取引所がすでにこれらのサービスを居住者に提供している。先月PayPalは、NEXTMONEYの8月23日付け特集記事「PayPalは英国ユーザー初の仮想通貨売買ができるアプリとサイトを提供」で報じているように、英国内顧客向けに新たなサービスを提供開始するため、アプリとサイトを提供する予定が公表された。

PayPalは英国ユーザー初の仮想通貨売買ができるアプリとサイトを提供

2021.08.23

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