バージニア州公的年金基金が投資の計画
2つのバージニア州公的年金基金が、Parataxis Capital Management fundに5,000万ドル(約55億円)を投資する計画を立てている事が分かった。
バージニア州の公的年金基金であるPORS(Fairfax County Police Officers Retirement System)と、ERS(Fairfax County Employees Retirement System)は、間接投資という形でパラタキシスキャピタルが提供するParataxis Special Opportunities Fund Ltd.に合計で50億円を投資する予定であるとのことだ。
Parataxis Capitalが提供するデジタルファンドは、ビットコイン(Bitcoin/BTC)のみならず、アルトコインやデリバティブ商品を運用しており、ハリウッドやウォール街の投資家からも多くの資金調達を行なっている。これらの公的年金基金は、以前から仮想通貨への投資に関心を持っており、ERSは保有株式の1,000万ドル(約11億円)に当たる、0.3%をMorgan Creek Blockchain Opportunities Fundに投資し、PORSは1,100万ドル(約12億円)に当たる0.8%を投資している。PORSのキャサリン・モルナー(Katherine Molnar)最高投資責任者は、現在の仮想通貨市場は、真の価値を表していないと感じており、仮想通貨の採用と関心はますます高まると予想していることを大手メディアのブルームバーグに語った。
だが、2つのファンドの投資規模は約71.5億ドル(約7,873億円)であることを考えると、仮想通貨への投資は、まだまだ少額である。実際、多くの年金基金や信託基金は仮想通貨のようなボラティリティが高い商品に投資されることが少なく、仮想通貨への投資は機関投資家たちからも敬遠されてきたという歴史がある。しかし近年、仮想通貨のボラティリティやリターンの大きさに魅力を感じる人が増え、PORSの第2四半期仮想通貨シェアは、当初の2%から7%に増加していることも明らかになっている。これらについてモルナー氏は次のように語っている。
3年前、私たちはどの仮想通貨が主導権を握るか確証が持てなかったため、仮想通貨に投資を行うことができませんでした。今日、私たちは仮想通貨投資をする準備ができていますが、これが正しい選択であるかどうかはわかりません。
一方で、J.P. Morganについては、これらの公的年金基金が今後、6,000億ドル(約66兆円)ほどを仮想通貨に投資する可能性があると予測している。