中国の規制後初:ビットコインマイニングの難易度が13.24%も急増

ビットコインマイニング難易度が急上昇

ビットコインネットワークのマイニングの難しさは、4週間ぶりに最高点に急上昇た事が調査会社の調べて判明した。

Coinwarz「Bitcoin Difficulty Chart」より画像引用

PoWの仮想通貨マイニングデータを提供するCoinwarzの調べによると、現在のビットコインの難易度はブロック697,571で17.62 Tであり、過去24時間でビットコインのマイニング難易度が13.24%増加した。2021年5月頃に始まった中国のマイニング規制強化の影響を受け、多くのマイニング企業が事業撤退または移転を余儀なくされ、これらにともないマイニング難易度も低下していた。

マイニングの難易度は、ネットワークにリンクされたハードウェアの貯蔵庫全体がビットコインをマイニングするのがどれほど簡単か難しいかを示す尺度で、ネットワークに接続されているマシンの数が多いほど、コンピューティング能力をまとめ、大量のトランザクションを検証し、ビットコインの報酬を獲得するのが速くなる。また、再稼働されるとマイニングの難易度はより困難になるように調整されており、マイナーがネットワークから接続されている場合は逆になる。

成長は依然として中国での禁止前レベルを下回っている

ビットコインネットワークの根底にある難易度が高まっているにもかかわらず、難易度は中国によるマイニング活動の取り締まり前に達成されたレベルをまだ下回っている。

テストが必要な3カ月のピークは25.0465Tであり、現在の成長率で再テストするのが難しいレベルで、マイニングの難易度は2週間ごとに調整される。中国の規制強化の影響および混乱に伴い、アジアの国で操業している多くのマイニング企業は、カザフスタン、カナダ、米国など、マイニングに適した環境かつ安価な電気料金であることなど、より受け入れやすい国にハードウェアを出荷し、事業存続をかけている。

現時点でのマイニングの難しさは、すでにオンラインで接続されているマイナーにとって有利で、難易度についてもまだ最適ではないため、ビットコインを生成するのにかかる労力は一般的に少なくて済む。そのため、彼らは労働に対してより多くの報酬を記録することになる。これは収益性につながり、RiotBlockchainのような上場しているトップマイニング企業の株主はこのマイニング難易度軽減の最大受益者の1つと言える。