CoinDCXが9千万ドルを調達してインド初のデジタル通貨ユニコーンに

CoinDCXがインド初のユニコーンに

CoinDCXが、9,000万ドルを調達し、インド初のデジタル通貨ユニコーン(※1)になった事が分かった。

(※1)ユニコーンとは…
企業評価額が10億ドル(約1,000億円)以上の未上場スタートアップ企業で、かつ、創業10年以内のテクノロジー企業の事を言う。

CoinDCX は、Facebookの共同創設者の1人が主導した最新の資金調達ラウンドで9,000万ドル(約98億5,000万円)を調達。インド国内の主要取引所でWazirXとの競争を継続しながら、この資金を使用して顧客ベースを拡大し、新製品を発売する予定です。

シリーズCの資金調達ラウンドは、Facebookの共同創設者であるエドゥアルド・サベリン(Eduardo Saverin)氏が率いるベンチャーキャピタル会社B Capitalが主導。同社のほかに、Coinbase VenturesPolychain CapitalBlock.oneなどの期間投資家も参加している。

資金提供を受けてCoinDCXは現在11億ドル(約1,203億円)と評価されており、インドで最初のデジタル通貨ユニコーンになった。取引所は現在、2020年12月に調達したシリーズBの1,390万ドル(約15億円)を含め、合計1億1,000万ドル(約120億円)を調達している。

更なる成長を目指すCoinDCX

CoinDCXは、主要ライバルである大手仮想通貨取引所Binanceが所有するWazirXとの競争を続けながら、ユーザーベースと市場シェアの拡大に向けて資金を投入している。

CoinDCXのCEO(最高経営責任者)兼共同創設者である(スミト・グプタSumit Gupta)氏は、次のように述べている。

CoinDCXによると、ユーザー数は約400万人ですが、CEOは近い将来5,000万人に達することを目指し、現在の180人から従業員を2倍に増やしたいと考えています。また、インド全土で教育イニシアチブを実施しています。

同、取引所は2020年3月に「TryCrypto」キャンペーンの下、デジタル通貨教育に130万ドルを投資している。グプタCEOは昨年行われたインタビューで、同キャンペーンは「業界の否定的な先入観と戦う」ことを目的としている事を明かしている。同取引所は、サービスの多様化に伴い、新製品の発売も検討しており、1つ目は、裕福なクライアントに対応するCoinDCXPrimeで、デジタル通貨からデジタル通貨への取引プラットフォームであるCosmexも立ち上げる計画だ。

グプタCEOにとって、ユニコーンの地位は、インド市場が適切な環境が与えられれば、仮想通貨市場で世界的な超大国になる可能性があることを証明している。経済発展目まぐるしいインドでは、今後も仮想通貨市場からさらに多くのユニコーンがやってくるのを目にできるかもしれない。