Poloniexが証券法違反でSECに1,000万ドルを超の罰金に同意

SECがPoloniex に1,000万ドルの罰金

人気仮想通貨取引所のPoloniex(ポロニエックス)が、SEC(米国証券取引委員会)に1,000万ドル(約11億円)以上の罰金を支払うことに同意したことが公式プレスリリースで発表された。

SECの命令によると、2017年7月から2019年11月まで、Poloniexは、規定された取引所の基準を満たしているにもかかわらず、登録されていないウェブベースの取引プラットフォームを運用しており、証券とみなされる取引きが行われていた。これにより、Poloniexは罰金など合計約1,000万ドルの罰金の支払いをすることでSECと合意に至った。

2014年に設立されたPoloniexは、2018年にCircle(サークル)に4億ドル(現在価格で約442億円)で買収されたが、その後2019年に投資家グループが新たに買収したことでPolo Digital Assetsという会社名で運営されている。今回の取り締まりでは、Poloniexの2017年7月から2019年11月までの活動が証券法違反に該当したとのことで、1,000万ドル以上の罰金額になっている。

SECの主張によると、Poloniexは仮想通貨取引プラットフォームを運営していた一方で、証券とみなされるデジタル資産を取り扱っていたことが問題点であると指摘。証券法で定義される「取引所」として運営されており、「証券取引所」として登録がないため、証券取引法の違反に当たるとのこと。

SEエンフォースメント部門のサイバーユニットの責任者であるクリスティーナ・リットマン(Kristina Littman)氏は次のように述べている。

Poloniexは、未登録の取引所にデジタル資産証券を含めることで、連邦証券法の遵守よりも利益の増加を選択しました。適用されるテクノロジーに関係なく、証券の買い手と売り手を結び付けるためのあらゆる市場に適用されるSECの規制制度を回避しようとしました。

一方、SECのプレスリリースでは、どの資産が証券に該当していたかなど具体的な発表を行っていないほか、SECの調査内容について否定も肯定もしていない。SECが調査対象とした2019年11月までの期間はCircle社がPoloniexを所有していたため、今回の罰金対応などはCircle社が行うことになるとみられる。