米国が仮想通貨の規制強化実施につれてヨーロッパがDeFiハブに成長

ヨーロッパがDeFiハブへと成長

欧州のDeFi(分散型金融)資金調達市場は今年開花したといえるが、反対に、米国議員たちは業界を取り締まろうとしている。

仮想通貨資金調達データベースを提供するDove Metricsの調査により、ヨーロッパのDeFiシーンが掘り下げられ、市場後退と規制圧力の高まりにもかかわらず、物事は依然として健全に見えていることが明らかになった。7月27日(火曜日)に公開された報告書によると、56のヨーロッパのDeFiチームが2億8200万ドル(約309億円)の資金を調達したが、これはDeFiの資金調達における世界全体の約20%に相当する額である。Stasis Euro(スタシスユーロ)が支援するステーブルコインでEURSも今年勢いを増しており、過去2カ月で供給が2倍の8,860万ドル(約97億円相当)になっており、レポートの中で次のように述べられている。

現在、ヨーロッパは、Argent、Aave、Centrifuge、Nexus Mutualなどのサクセスストーリーに率いられて、自らをDeFiハブとして位置付けようとしています。


DeFiスタートアップに流入する投資

ヨーロッパの仮想通貨とブロックチェーンのスタートアップの例をみると、調査は、英国が2021年前半にヨーロッパでの資金調達のうち45%もの資金調達でリードしていることを明らかにした。

今年のこれまでの注目すべき資金調達ラウンドには、3月に750万ドル(約8億2,300万円)を調達した合成取引プラットフォームBeyondFinanceが含まれている。さらに、Element Financeは、固定金利の流動性をDeFiにもたらすことを目的に、4月には440万ドル(約4億8,000万円)の資金調達を達成している。ほかにも、分散型の借入プロトコルであるLiquityは、代替分散型借入メカニズムを提供するため、シリーズAで600万ドル(約6億5,000万円)の資金調達を達成しており、2021年4月にプロトコルがメインネットにリリースされた際、ネイティブトークンであるLQTYは900%急増した。

なお、DeFiヨーロッパファンドの総数のうち、75%以上を占めるのは、英国、ドイツ、フランス、スイスの4カ国によるものである。

ヨーロッパにおけるDeFi急伸の影で米国は…

米国では規制が一層厳しくなり、DeFiとステーブルコインが金融議員の議題の上位に挙がっている。

エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員は、米国上院銀行委員会の7月27日(火曜日)の公聴会で、民主党の上院議員は、仮想通貨市場が成長するにつれ、米国における金融市場の安定と経済へのリスクも成長すると宣言。ウォーレン議員は、米国の金融システムを大手銀行家の気まぐれに任せることは、陰気で顔の見えないスーパーコーダーとマイニンググループよりも優れているだろうと語っている。

一方、ジャネット・イエレン(Janet Yellen)財務長官は同日、金融議員との非公開会合に出席し、テザーの準備金について話し合った事が複数メディアによって報じられている。

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