イーロン・マスク氏、ツイッターにドージ・アイズを置き10%高騰

マスク氏が再びドージコイン関連ツイートで高騰

米国の大手電機自動車メーカーのテスラ(Tesla)社のイーロン・マスク(Elon Musk)CEO(最高経営責任者)が、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)へのサポートを示すためにツイッタープロフィール写真を変更後、一晩で大きく価格上昇したことが分かった。

マスク氏による一連の行動により、ドージコインの価格は一晩で0.18ドルから0.203ドルまで上昇。CoinMarketCapの調べによると、7月20日11時半時点のDOGE価格は、1DOGE=18円(0.17ドル)前後で取引されており、前日同時刻比-5.00%、1週間で-18.53%、時価総額は2兆4,197億円を超えている。

CoinMarketCapより画像引用

ドージコインは、5月に記録された史上最高値(ATH)の0.7376ドルから75%以上下落しており、下落によって投資家は過去に数回行ったように、マスク氏のポジティブなツイートによって、価格を押し上げざるを得なくなっている。これは、2月に仮想通貨ツイッター界で流行した、ビットコインのレーザーアイミームと似ており、#LaserRayUntil100kというハッシュタグをつけて、ソーシャルメディアのプロフィール写真にレーザーアイを追加して忠誠を示すという行動がTwitter上で話題になっていた。

マスク氏によるTwitter投稿で相場が上昇し、問題に

これらの行動は、一部の影響力を持った著名人の発言が度々相場を動かすことになっており、相場操縦など大きな問題に発展する可能性もある。

実際、マスク氏は今月初めの7月1日に、最新のドージコインのコピーキャットの1つであるBabyDogeについてツイートし、数分以内にBabyDoge価格が90%以上も増加。同氏の影響力は凄まじく、アメリカのオートレースおよび運営会社であるNASCARは、その車の1つにBabyDogeのシンボルをプリントしたほどである。しかし、マスク氏が1つのツイートで、30分間DOGE価格を40%引き上げた過去に比べると、その影響力は次第に力を弱めているとみられる。

ドージコイン共同制作者は現状況を批判

一方、ドージコインの共同作成者であるジャクソン・パーマー(Jackson Palmer)氏は一連の動きに物議を醸しており、次のようにコメントしている。

裕福な支持者の富を増幅するために構築された本質的に右翼の超資本主義技術である。

パーマー氏によると、お金は常に政治的であり、地方分権化は幻想であり、仮想通貨は政府の制限なしに裕福な人々により多くの利益をもたらす右翼ツールであるとみなしている。仮想通貨業界は裕福な人物の強力なカルテルによって制御されているという側面があり、仮想通貨が多くの一般投資家にとって不利な側面をもたらしていると批判している。