PayPalから仮想通貨を送信できるようサードパーティのウォレットのサポートを追加

PayPalがサードパーティのウォレットのサポートを追加へ

オンライン決済サービスを手掛けるPayPalは間もなくサードパーティのウォレットのサポートを追加し、ユーザーが仮想通貨資産を好きな場所に移動できるサービスを開始することが明らかになった。

NEXTMONEYの特集記事「PayPal、Venmoアプリ内で仮想通貨を保持と取引が可能に」で報じているように、2021年4月、PayPalとVenmo(ベンモ)が仮想通貨の保持と取引を開始する予定を明らかにしていた。PayPal は2020年、米国のユーザーがプラットフォームでビットコインを売買できると発表したことで衝撃を与えた。そのPayPalがこの度、個人間P2P送金アプリを手掛けるVenmoサービスを介してビットコインを購入するための機能を追加したとのこと。

ユーザーの不満解消へと動き出すPayPal

これまでPayPalでは、当サイトの特集記事「米国ユーザー、CoinbaseからPayPalで仮想通貨を購入できるように」などで報じているように、仮想通貨の購入はできたものの、送金はできなかったため、多くのユーザーから不満の声が上がっていた。

PayPalは現在、これらの不満に対処しようと努めており、5月26日(水曜日)、ブロックチェーンと仮想通貨部門の責任者であるホセ・フェルナンデス・ダ・ポンタ(Jose Fernandez da Ponte)氏とともに、コンセンサスモデレーターのジェフ・ジョン・ロバーツ(Jeff John Roberts)氏は、PayPalユーザーが仮想通貨を送信できるよう目指していることを明らかにした。

PayPalは、ビットコイントランザクションにブロックチェーンインフラストラクチャープロバイダーのPaxos(パクソス)を使用しており、ビットコインのトランザクションに仮想通貨の撤回をする機能を統合するシステムが追加される可能性が高いと予想されている。また、同社は今年初めに仮想通貨セキュリティ会社Curv(カーブ)をポートフォリオに追加したため、セキュリティ面に関してCurvにも責任が伴う可能性が指摘されており、ダポンタ氏は次のように語っている。

私たちは可能な限りオープンにし、彼らが支払いたい方法で支払うことができるように消費者に選択肢を与えたいのです。また、商取引で使用できるよう、彼らの仮想通貨を好きな場所に送金できるようにしたいと思っています。

PayPalは、新サービスがいつ頃開始されるかなどの計画に関し、現段階では明らかにしていないが、PayPalは平均して2カ月ごとに新しい開発を導入していることから、近いうちに新サービスの発表へと期待がかかっている。

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