NYSE上場の中国企業BIT Miningがカザフスタンに仮想通貨マイニングセンターを建設

BTCMがカザフスタンに進出

NYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場している中国企業のBITMining Limited(※以下、BIT Miningと表記)は5月24日(月曜日)、カザフスタンの仮想通貨マイニングデータセンター(Kazakhstan Mining Data Center)に6000万人民元(約10億円)の投資を行っていると発表した。

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先週、中国政府によってビットコイン取引とマイニングが禁止されたことで、仮想通貨市場でh価格が暴落。この混乱で、中国系マイニング企業は国外へと稼働拠点を移動を始めており、BIT Miningは、カザフスタンの仮想通貨マイニングデータセンターに6,000万人民元の投資を実施し、稼働拠点を中国から、カザフスタンへと移すものとみられている。

拠点を中国から海外へ目を向けるマイニング企業

最近の中国規制当局の取り締まり強化を受け、中国のマイニング業者が海外に目を向けており、事態はすでに変化している。

CBECIより画像引用

今回カザフスタンへ投資していることが分かったBIT Miningの例もこの規制を受けての展開である。CBECI(Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index=ケンブリッジビットコイン電力消費指数)によると、2020年4月には、中国がビットコインマイニングハッシュパワーの65.08%を占めており、その割合は世界最大である。次にシェア率が高いのが米国だが、その割合はわずか7.24%に留まっており、次にロシアの6.90%、カザフスタン6.17%のシェア率で世界第4位となっている。

BIT Miningは、カザフスタンを拠点とする企業と共同で、カザフスタンの仮想通貨マイニングデータセンターに投資し、建設後、カザフスタンマイニングデータセンターの総電力容量は100MWになると予想されており、この容量は、2万5000世帯分に相当する容量である。BIT Miningはカザフスタンマイニングデータセンターの80%の株式持分を保有し、現地パートナー企業が20%を保有する割合で共同事業を展開していくとのこと。

BIT Miningはまた、カザフスタンに本拠を置く別の企業と2つのサービス契約を結んでおり、同国内で包括的なデータセンターサービスパッケージを提供していくとのこと。本日締結されたサービス契約により、BIT Miningは、カザフスタンでの仮想通貨マイニングに充てられる総電力容量が最終的に60MWに達すると予想。2021年7月1日から、同社は契約に基づいて合計20MWの電力容量にアクセスできるようになるという。

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