USDT がレイヤー2ソリューションへの意向を発表
ステーブルコインのテザー(Tether/USDT)は、エルメスネットワーク(Hermez Network)経由でイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ソリューションへの移行をしたことが分かった。
テザーはエルメスネットワーク内で2021年3月24日(水曜日)にイーサリアムメインネットで開始されることを発表された通貨であり、初期のレイヤー2ソリューションで最初にリリースされたと発表。同ワークは、ベースチェーンよりも高速かつ低コストでトランザクションを提供することにより、イーサリアムのスケーリングの問題を解決することを望んでいる多くのレイヤーの中の1つである。
トランザクションをSNARKと呼ばれるものにバンドルすることによって機能するZK-Rollupsを活用。他のレイヤー2プロジェクトには、オプティミズム(Optimism)が含まれ、今夏には、オプティミスティックロールアップソリューションを展開する予定とのこと。
L2 is the path.
Proud of @Tether_to
+ @bitfinex + @hermez_network to be first in line.
CEXs can offer 0 wd fee for all ERC20. https://t.co/G0T5e792BJ— Paolo Ardoino (@paoloardoino) April 19, 2021
レイヤー2ソリューションへの移行発表に際し、テザーのパオロ・アルドイノ(Paolo Ardoino)CTO(最高技術責任者)は、次のように語っている。
エルメスネットワークで最初に発売できたことを嬉しく思います。これは、イーサリアムネットワークのスケーラビリティと高い取引手数料の問題を解決するという私たちの取り組みを示しています。テザーは、デジタルトークンエコシステムにおいて極めて重要な役割を担っており、開発者が私たちのスペースで取り組んでいる多くの素晴らしいプロジェクトを明らかにするために最大限の努力をしながら、技術的なハードルを克服することに取り組んでいます。
一方で、エルメスネットワークの共同創設者であるアントニ・マーティン(Antoni Martin)氏は、Tetherの立ち上げは摩擦を減らし、速度を上げるため、ユーザーとステーブルコイン発行者にとって双方にメリットのある状況だと言えると語っている。
テザーのUSDTは、仮想通貨エコシステムのなかで群を抜いて最も使用されているステーブルコインでもあり、独自の重要な開発が行われており、最近ソラナで発売され、まもなくポルカドットなどにも拡大する予定だ。また、これらのチェーンに加えてUSDTは、Ethereum、Binance Smart Chain、Tronなどでサポートされており、その時価総額は450億ドル(約4兆8,800億円)を超えている。