Coinbaseが米国市場デビュー
4月14日(水曜日)、米国・カリフォルニア州に本拠を構える仮想通貨取引所Coinbase(コインベース)がウォール街で目覚ましいデビューを果たしたことで、デジタル通貨取引所のシェアが非常に高くなり、同社の市場価値は一時的に1,000億米ドル(約10兆8,750億円)を超えたことが明らかになった。
It’s only the beginning $COIN pic.twitter.com/FXlldYLrBZ
— Coinbase (@coinbase) April 14, 2021
Coinbase Global Inc(Nasdaq:COIN)の新規株式公開に伴い、ビットコインの価格は水曜日に64,000ドル(約696万円)を超え、年初の29,000ドル(約315万円)から大きく上昇していることか分かる。また、NEXTMONEYの特集記事「Coinbaseリスト、ビットコインブームの中でナスダックにスポットライト」でも報じたように、Coinbaseは最近、第1四半期の収益が合計で約18億ドル(約1,957億円)になると明らかにしており、2020年全体の収益を大幅に上回っている。
Nasdaqより画像引用
ナスダック上場で企業価値が急上昇
Coinbaseの株式はナスダックに上場されており、最初の取引に先立ってナスダックが設定した250ドルの参照価格から31%上昇し、328.28ドルで取引を終え、これにより、Coinbaseの市場価値は857.8億ドル(1116.0億豪ドル)になったとのこと。
その市場価値により、Coinbaseは米国で最大の上場企業の1つになっており、S&P500インデックス(※1)の中でCoinbase以上の市場価値を持っている企業は、わずか93社だけとなっているとのことだ。
(※1)S&P500インデックスとは、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが算出しているアメリカの代表的な株価指数を指す
📲 6.1M monthly transacting users.
📈 $335B Q1 2021 trading volume.
🌎 1 mission to create an open financial system for the world.We’re proud to welcome @Coinbase to the #NasdaqListed family.
Learn more about $COIN: https://t.co/6Do95OKvQu pic.twitter.com/wo6u9DiKOr
— Nasdaq (@Nasdaq) April 14, 2021
2012年に設立されたCoinbaseは、ビットコインやその他のデジタル通貨の株式を交換する簡単な方法を提供することで、仮想通貨ファンの間で人気取引所の一つとなっている。さらに、多くの新規上場企業とは異なり、Coinbaseは収益性があり、同社は、第1四半期の純利益が7億3000万ドルから8億ドル(793億円~870億円)の間であると見積もっている。
Wedbush Securitiesのアナリストであるダン・アイビス(Dan Ives)氏は今月14日(水曜日)、「仮想通貨業界にとっての分水嶺(ぶんすいれい)イベントになる可能性があり、投資家の食欲を測定するためにストリートがレーザーに焦点を当てるイベントになるでしょう」と述べた。