メキシコの大富豪、ポートフォリオ10%をビットコインで保有

メキシコの大富豪、ポートフォリオ10%をビットコインで保有

メキシコ億万長者ランキング第2位として知られるRicardo Salinas Pliego(リカルド・サリナス・プリエゴ)氏が、ポートフォリオの10%を、ビットコイン(BTC)で保有していることが分かった。

プリエゴ氏は1955年にメキシコシティで生まれ、メディア、通信、金融、小売などの事業を所有するGrupoSalinasの創設者兼会長でもある。またGrupoSalinasは、世界第2位のスペイン語番組制作会社であり、メキシコ第2位のメディア企業であるTVアステカの会長も務めている。

プリエゴ氏は18日、銀行が紙幣の入ったゴミ袋をゴミ箱に捨てる様子を撮影した動画をTwitter上に投稿し、「紙幣は何の価値もない、だからこそ投資ポートフォリオを分散させることが常に良いことなのだ」と主張。このビデオでは、2016年と2017年に発行された10,000枚のボリバル紙幣を含む、ベネズエラのボリバルの袋が捨てられている様子が写っており、この動画内容は、インフレ危機が深刻化する中、2018年に国が紙幣を再発行する前のことだ。

投稿から3時間後、プリエゴ氏はその後、「ビットコインは政府の収用から市民を守る」と主張し、自身の仮想通貨への投資を明らかにした。また、Twitter上では、『The Bitcoin Pattern』の推薦文をツイートした。

今日、私はビットコインパターンをお勧めします。この本はビットコインを理解するのに最適で最も重要です。ビットコインは、政府の収用から市民を保護します。多くの人が私にビットコインがあるかどうか尋ねます、はい。流動性ポートフォリオの10%を投資しています。

世界で166番目に裕福な市民がビットコインに大幅に投資しているという内容は、瞬く間に仮想通貨市場に広まり、米仮想通貨取引所KrakenのDan Held(ダン・ヘルド)氏は、ツイートを引用し「組織の群れは押しつぶされています」と宣言した。

この発言に対してプリエゴ氏は、ヘルド氏に反論し、「2016年にグレイスケールのビットコイン投資信託が開始されて以来、機関投資家の採用は徐々に顕在化してきた」とコメント。また、流動性のあるポートフォリオの残りの90%が、貴金属採掘業者に投資されていることにも言及している。