ナスダック上場のCanaan社、第2四半期の損失縮小で160%収益増加

ナスダック上場のCanaan社、第2四半期の損失縮小で160%収益増加

中国のナスダック上場マイニング機器メーカーのCanaan Creativeは、第2四半期の純損失が238万ドル(1株=10セント)で、第1四半期の564万ドルの損失(1株=24セント)の半分以下であることを報告した。

収益は、第1四半期の960万ドルから160%以上増加で2,520万ドルになり、第2四半期の最大の費用は一般管理費で419万ドル。つまり同社の四半期ごとの営業費用880万ドルの48%を占めていたとのこと。現在、3億1,400万ドル相当の同社の株式は、2.15ドルの毎日の高値を設定するために15%近く急上昇したが、8月全体では株価は23%低下する結果になった。

提出された書類では、6月30日の時点で、Canaanの現金および現金同等物が2,220万ドルと報告されている。また、第1四半期末の$ 3,730万から40%減少したことを示しており、同社は手元現金の減少による短期投資の増加を挙げた。

Canaanは、景気後退に起因する不確実性のため、来四半期のガイダンスの発行を拒否しており、中国の杭州に拠点を置く同社は、香港証券取引所でのIPOへの計画を放棄した後、2019年11月以来、ナスダックでのみ取引されている。Canaanは2013年に設立され、マイニングマシンメーカーとしてビットメイン(Bitmain / 比特大陸)に次ぐ世界2位のシェアを有している。

中国大手マイニングCanaan社、ナスダックにIPO申請

2019.10.29

しかし、上場後の決算報告で2019年の純損失が1億4860万ドル(約160億円)、売上高が2億430万ドル(約220億円)と過去3年間の収益の低下を報告していた。Canaanはナスダック上場の際に1150万株を新規発行し、公募価格は9ドルから11ドルとなっており、同社はIPOで最大1億2650億ドル(137億円相当)を調達したことになる。

Canaanのようなマイニング機器メーカーはビットコインの価格に需要が大きく左右されるため、ビットコインの半減期に伴うハッシュレートの上昇により、高性能なマイニング機器の需要が増加したものとみられている。