リップル共同創設者が「前年比266%」のXRP売却=Whale Alertレポート
時価総額で3番目に大きい仮想通貨XRPの価格が上昇しており、CoinMarketCapのデータでは2日に0.32ドル(33.95円)まで価格が急上昇し、2月中旬以来の最高価格を記録している。そしてXRPコミュニティでは、リップルの共同創設者の1人であるJed McCaleb氏が、保有するXRPのすべてを市場に投入するという噂があり、価格が暴落するという不安が再び浮上している。
McCaleb氏は、彼が共同設立し後にリップルを退職したとき、90億XRPほどを保持しており、価格への影響を避けるために、毎年一定量のXRPのみを市場に投入することに同意していた。しかし、2016年にリップルとの合意を修正した後、彼はリップルを任意の枚数を売却することができるようになっており、彼のウェブサイトに、「ボリュームの増加に伴って私の販売能力を大幅に向上させることを可能にしました。」と記載されている。
これにより、仮想通貨の大規模な動向を追跡するTwitterアカウントであるホエールアラートは、McCaleb氏のお金の追跡に特化したブログ投稿のアップデートで、2020年に昨年比で266%のXRPを売却したことを明らかにした。
ℹ️ We have added an update to our “Chasing Crypto Whales” research. Check out how much a #Ripple founder makes per day in 2020 selling #XRP in the link below.https://t.co/BcCcSmtKHO
— Whale Alert (@whale_alert) August 3, 2020
ホエールアラートが公開したレポートでは、8月3日までの2020年のJed McCalebによるXRPの売上を計算したところによると、期間中にMcCaleb氏のアカウントを通じてさらに3億7,500万XRPが販売され、合計金額は7,500万ドルだという。このXRPの平均販売額は1日あたり約174万ドル(価格は374,200米ドル)で、2019年と比較して266%増加しており、2020年の総売上高は6億3,000万XRP、決済口座には約40億XRPが残っている。
実際に問題なのは、McCaleb氏が売却可能なXRPが市場にどの程度影響を与えるかについてだが、これについて決定的な声明を出すのに十分なデータはまだないとしているものの、XRPを独占的に販売しているため、利用可能な正味金額に追加していると判断できるとしている。
その一方で、ホエールアラートは1日あたりのXRPの総取引量と比較すると、McCaleb氏が売っている量は取るに足らないように思われるとも発言しているようだ。また、ホエールアラートは「McCaleb氏が売却したXRPの利益はBitstampを介して直接引き出されているようであり、そのいずれかが市場に再投資されているという証拠は見つかりませんでした。」と述べている。