フェイスブックLibra、クレディ・スイス取締役をCCOに任命

フェイスブックLibra、クレディ・スイス取締役をCCOに任命

フェイスブックのリブラ協会は、クレディスイスのマネージングディレクター兼金融犯罪コンプライアンスの責任者であるSterling Daines氏をチーフ・コンプライアンス・オフィサー(CCO)として採用することを発表した。十分な規制の精査を受けて、フェイスブックが支援するリブラ協会は最近、そのリブラ暗号通貨を発表する計画を転換し、その一歩として伝統的な銀行業界の経験豊富なディレクターを採用したようだ。

リリースによると、Daines氏のキャリアは、マネーロンダリング、汚職、制裁、贈収賄、詐欺の問題を含む、連邦犯罪のコンプライアンスに重点を置いてきたとのこと。Daines氏は「デジタルペイメントスペースを変革して、数十億の人々に力を与える働きをしているリブラ協会に参加できることを嬉しく思います。またこの使命を達成するための重要な要素は、私たちがすべてのユーザーに対して安全でコンプライアンスに準拠した信頼性の高いプラットフォームを構築していることを構築することです。」と述べている。

Dainesは、以前はゴールドマンサックスで働いていたほか、デロイトファイナンシャルアドバイザリーサービスの米国法医学データ分析チームを率いており、さらに、米国司法省および金融犯罪執行ネットワーク(FinCEN)のコンサルタントを務めた経験を持つ。

リブラについては2019年6月、世界の規制当局は、プライバシーに関する重大な懸念があるため、プロジェクトの中止を求めており、現在もプロジェクトの大きな転換はなされていない。Daines氏の採用は、リブラ協会が規制への本格的な対処に向かっている証拠であり、5月に同社は現在のHBSCの最高法務責任者であるStuart Levey氏がLibraの最初のCEOとして加わる一方、FinCENの元取締役であったRobert Werner氏がLibraの法務顧問を務めると発表した。

参照記事:cointelegraph