仮想通貨取引所ビットフィネックス、2.8億ドルのヘッジファンド設立
ステーブルコインテザー(USDT)の姉妹会社である大手暗号取引所Bitfinexは16日、機関投資家の暗号投資家の流動性を高めるために、Fulgur Alphaと呼ばれる2億8,000万ドル規模の仮想通貨ヘッジファンドを設立することを発表した。取引所は現在はプレスリリースの段階で、バハマに本拠を置く予定であり、このファンドはプロの投資家のみがアクセス可能になる予定とのことだ。
Fulgur Alphaの資産は、保管、銀行、資本市場、およびデジタル資産の初回提供アドバイザリーソリューションのライセンスプロバイダーであるDelchain Limitedで保有されているが、その規制面は、バハマに拠点を置くファンド管理者およびDeltec International Groupの部門の監督下に置かれる。Bitfinexの最高技術責任者であるPaolo Ardoino氏は「同ファンドは、リスク分散を特徴とする伝統的な方法で運営される予定であり、仮想通貨への機関投資の見取り図となるだろう」と述べている。
また、Eurekahedge Crypto-Currency Hedge Fund Indexによると、2月の仮想通貨ヘッジファンドのリターンは-1.31%とマイナスを記録したものの、過去3か月間で見ると8.95%のリターンを記録している。1月のヘッジファンドの収益は2019年5月以来最大であり、2月の収益はヘッジファンドデータベースプロバイダーのEurekahedgeが記録した限りでは最小の数値であることも明らかになっている。
Bitfinexによれば、今年度の目標は運用資産の規模を拡大するとのことで、大規模ヘッジファンドだけに注目が集まりそうだ。