フォーブス、ブロックチェーン活用の「非広告会員システム」採用

フォーブス、ブロックチェーン活用の「非広告会員システム」採用

世界中のユーザーに利用される経済誌Forbes(フォーブス)が、ビットコインの裏付け技術であるブロックチェーンを活用した会員権システムの構築を発表した。発表によると会員は、広告が表示されずに記事を購買することができるようになる。

会員権システムについては、仮想通貨イーサリアム(ETH)上にて会員権トークンを管理し、会員権トークンはブロックチェーン「NFT(ノン・ファンジブル・トークン / Non-Fungible Token)」として定義される。

コード開発企業「Unlock」との提携で実現したブロックチェーン活用の会員権システムは、週間(7日間)と月間(30日間)の購入オプションに分類され、週間は0.0052ETH、月間は0.0208ETHに価が設定されている。またユーザーは、メタマスク(Metamask)やオペラ(Opera)、コインベースウォレット(Coinbase Wallet)などのイーサリアム関連ウォレットを連携する必要がある。

ウォレットの連携後、仮想通貨ETHで支払いを完了したユーザーへ、会員権としてNFTを付与。このNFTは会員としての証明にもなるが、途中でNFTを売却することも可能であり、トークンとメディアの新しい共存方法が確立しつつある。もちろん今後Forbesは、UnlockのJavaScriptのコードが埋め込まれたWebサイトとして起動しているため、NFTを保有していないと会員権システムでアクセスできない。

昨年7月、競合他社であるニューヨーク・タイムズ(NewYork Times)社は、開発中のブロックチェーン実験に関する新しい詳細を公開している。このNews Provenance Projectは、人々を対象とした業界全体のソリューションを構築することを目的としているが、2020年現在、ブロックチェーン実験に関する詳細は明らかになっていない状況だ。