SBIとGMO、「マイニング施設」の開始計画
SBIホールディングスとGMOインターネットは、米テキサス州にて仮想通貨マイニング事業を始めるという。ブルームバーグが報じた。予定されるマイニング施設は、300MWで開始。その後2020年末までには1GWに達する計画のようだ。
報道によると、両社はドイツのマイニングスタートアップ企業ノーザン・ビットコインAGの子会社ウィンストーンとマイニング施設の構築を行うことを合意しており、マイニングにかかるコストを削減する狙いがあるようだ。またマイニング施設は、テキサス州ロックデールにある同社施設でマイニングを始動するという。
マイニング事業は高性能のコンピュータを使用して活動を行うため、膨大な電力を使用する。そのためマイニング施設の電力を抑えることが重要なのだ。その点においてテキサス州はエネルギーコストの削減を実現することができる。
テキサス州に集まるマイニング企業
実際にテキサス州にマイニングファームを開設する企業は多い。昨年10月、世界最大級のマイニング企業であるビットメインは、同州のロックデールで50MWの仮想通貨マイニングファームを立ち上げた。ビットメインは、米国のアルミニウム会社Alcoaが所有する33,000エーカーの敷地で25メガワットの採掘ファームを建設している。
1950年代、ロックデールはアルミニウム生産の高さから「金が降る街」と呼ばれ、マイニング事業者はもちろん、米国のスタートアップLayer1がテキサス州西部にサイトを設立することを計画している。
マイニング施設は3段階の工程を予定し、2020年第一四半期に1段階が完了し、その時点で世界最大規模の施設になる計画だ。その後、1GWのマイニング施設を建設する2段階の工程へと移る。この時期で、おおよそ2020年末になる予定だという。