仮想通貨取引所OKExの独自トークン、4つのパートナーからサポートを確保
マルタを拠点とする仮想通貨取引所OKExは、独自に発行する取引所トークンOKBについて、取引所や、ハードウェアウォレットの元帳データ管理会社などを含む4つの新しいパートナーからのサポートを確保した。
OKExは11月22日にプレスリリースで発表。仮想通貨のハードウォレットを提供するフランスのLedger社、ベトナムに拠点を置くOTC(相対・店頭取引)取引所Aliniex、法定通貨から仮想通貨取引所への交換業者Bvnex、仮想通貨ブロックチェーン を搭載した小売業者Cryptomallと提携したことを発表した。
提携による目的とは
今回の提携の目的は、OKBエコシステムを主流に移行することと、同システムをグローバルな規模でユーザーに広め、包括的にする狙いだ。 リリースによると、OKExは、OKBトークンがLedger社のハードウェアウォレット、AliniexとBvnexにリストされることを指定。ユーザーがベトナムドン(VND)でデジタル通貨の売買を可能にするAlinexは、OKB/VND取引もサポートする。
ブロックチェーンでトランザクション(取引)記録を保持するオンラインマーケット市場、Crptomallは、OKBトークンを受け入れることで、OKExユーザーは100万以上の製品にアクセスできるようになる。OKExの運営責任者であるAndy Cheung氏は、提携により、「OKBトークンの実用性が拡大し、トレーダーが世界中の仮想通貨市場に参加しやすくなる」と述べた。
OKExが最近、戦略的な提携を展開している。10月25日には、仮想通貨の派生商品プラットフォームである「コインファームオンライン」と仮想通貨における信用取引サービス分野で戦略的パートナーシップを締結。将来的に、全世界トレーダーがコインファームオンラインのAPI取引を利用し、OKExの優れた取引システムを同時に利用できるようにする。
提携のみならず、取引拡大に向けた先進的な事業にも注力。11月初旬、ステーブルコイン・テザー(USDT)で手数料を取るビットコイン(BTC)先物契約を開始した。10月末には、最大100倍のレバレッジでUSDT決済先物取引を開始する意向を発表しており、同取引は11月5日にシュミレーションを実施した後、OKExは取引プラットフォームにBTC/USDTオファリングをリストしている。
大手仮想通貨データサイトCoinGeckoの調査では、仮想通貨デリバティブ取引における出来高(11月14日)で、OKExが1位にランクイン。上記の事業を力に、取引をさらに拡大していくとみられる。