セーシェル共和国の証券取引所、ブロックチェーン使ったIPOを初めて実施

セーシェル共和国の証券取引所、ブロックチェーン使ったIPOを初めて実施

アフリカ東部・セーシェル共和国の証券取引所「MERJ」が、世界で初めてブロックチェーン技術を使ったIPOを行なったことが、明らかになった。ブロックチェーンを使ったIPOは世界初である可能性が高いという。

MERJが公開する株式は、イーサリアムブロックチェーンを用いてトークン化された「トークナイズドアセット」に分類される。株式は英国時間午前9時(UTC午前8時)に、MERJの独自プラットフォーム、およびアメリカを拠点とするブローカー・ディーラーのジャンプスタート(Jumpstart)、仮想通貨カストディアンのプライム・トラスト(Prime Trust)、英国を拠点とするブロックチェーン資金調達プラットフォームのグローバキャップ(Globacap)を通じて購入可能になる。

MERJは1,652,893株を1株当たり2.42ドルで販売。IPOによる事業拡大の資金として400万ドル(約4億2900万円)調達することを目指している。IPOの販売により、同社の時価総額は2500万ドル(約26億8300万円)になる、と同社は述べている。

MERJのCEO、エドモンド・トゥーイ氏は、今回のIPOについて次のように述べている。

「ブロックチェーンを活用したIPOは、金融業界を今後何年も改革するためのものだ。MERJは、世界中の投資家がこれらの市場に安全かつ準拠した方法でアクセスするために必要な規制の枠組みを提供していく」

1カ月ほど前、MERJが国法証券取引所として初めて、トークン化証券を提供し始めたことをCoindeskが報じている。