麻生太郎「デジタル通貨は、今までにない新しい規制を検討」

麻生太郎「デジタル通貨は、今までにない新しい規制を検討」

麻生太郎財務相は今月5日、金融庁と日本経済新聞が共催したフィンテックイベント「FINSUM」(東京丸ノ内)で講演し、フェイスブックが発行を目指す「Libra」といったデジタル通貨について「既存の規制が想定していない新たな課題がないか包括的に考える必要がある」と述べ、新たな規制の枠組みが必要との認識を改めて示した。
 

同時に、金融当局が「後手を踏むことがないように、タイムリーな対応が必要」で「従来の枠組みやアプローチに頼ることなく新しい取り組みが重要」と持論を展開した。

また、金融機関とフィンテック企業の関係について、「距離を置くのではなく、お互いが膝詰めで面と向かって議論することで健全なイノベーションを実現できる」と話した。

麻生財務相は、デジタル通貨について従前より前向きな姿勢を示しており、3月の衆院予算委員会分科会では「クリプトアセット(仮想通貨)は技術や可能性はあると感じている。ただ禁止するというよりは注意深く育成していく方が望ましい」と話している。