ニューヨーク最高裁判所は、Tether、Bitfinexを逃さない
仮想通貨取引所Bitfinex(ビットフィネックス)および、Tether(テザー)社がステーブルコイン「USDT」の裏付け資金を不正利用した疑いで、ニューヨーク司法長官(NYAG)と争っている裁判について、新たな進展が明らかになった。
Bitfinexおよび、テザー社らは19日、NYAG側が主張している「ニューヨークで営業を行った」という内容について真っ向から否定し、その主張として管轄裁判所となったニューヨーク州裁判所に管轄違いの抗弁を提出。しかし、NY州最高裁はこれを却下したことが明らかになったのだ。
これによってNYAGは、これまでに引き続きBitfinex、テザー社らの調査を行うことが可能となる。
NY州での営業問題とは
今回のBitfinexらがNY州で営業を行っているとしたNYAGの主張は今年7月29日、NY最高裁判所のJoel Cohen判事は、Bitfinexらの棄却申立てについての審理が保留になるまで、NY州でのサービス提供を停止を認定。しかしその後、NYAGは禁止されているはずのNY州でのサービス提供を行なっているとして、再びNY規制当局の管轄下に入るとした文書が裁判所へと提出。
その際にも、BitfinexらはNY州で営業を行っていないと真っ向から否定し、テザー裁判がさらなる問題で混乱している状況になってしまった。