リップル、東大・京大と提携

リップル、東大・京大と提携

2019年7月29日、リップルは「University Blockchain Research Initiative(UBRI)」の世界的な提携先を日本にも広げ、そのパートナーに東京大学と京都大学が加わったことを発表した。UBRIの世界的イニシアチブには、現在33の大学が、学術研究・技術開発・ブロックチェーンの革新・仮想通貨(暗号資産)・デジタル決済のさらなる進化のために協力している。

京大とブロックチェーン

今回に記事によると、東大や京大の教員・博士課程(博士後期課程)・大学院生・学生の間で、すでに活動が行われているとのこと。

記事では、まず京都大学大学院人間総合生存研究科を例に挙げ、地球規模の問題に取り組むため、工学・ビジネス・公共政策を含む学術的アプローチに基づいたワークショップや研究プロジェクトに対して、資金提供を行っていると説明。また、数名の大学院生が、移民労働者の送金・難民のデジタルID管理・ブロックチェーン技術を適用した京都の伝統産業のサプライチェーン管理への研究を行っているとも紹介。

他にも、公共政策大学院の岩下直行教授は、情報技術に関する論文誌「デジタルプラクティス」に「暗号資産への脅威と対策~ビットコインの社会への展開による変質~」を発表している。教授は「ブロックチェーンの未来」という書籍も共同執筆。また京都大学は、仮想通貨やブロックチェーンに関するイベントも開催している。

東大とブロックチェーン

次いで東京大学経済学部に関しては、ブロックチェーンに関するセミナーを開催していると紹介。学部内の教授たちは、進化する金融システムや規制に関する枠組みや、金融業界の仮想通貨(暗号資産)とブロックチェーン利用の監視など、研究プロジェクトを実施。東京大学は、次世代イノベーター(新技術の導入者)育成システムの一環として、研究に参加した学生に奨学金も出していると説明。

リップル側のコメント

今回の提携についてリップル側は、「提携した大学は、ブロックチェーン技術が多くの業界に与える変革的な影響に対して、積極的にその認識を高めています。」と発言。さらに、リップルのグローバルオペレーション担当シニアディレクター吉川恵美氏は以下のように述べている。

「私たちは、ブロックチェーンと暗号に関する話題に学術界から高い関心を寄せています。リップルは、ブロックチェーン・分散コンピューティング・銀行業務・フィンテックなどの分野で、将来の労働力の一部になるように学生を参加させ、刺激することを約束しています。」

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