流出したNEMすべて交換 ダークウェブで別の仮想通貨に!

流出したNEMすべて交換 ダークウェブで別の仮想通貨に!

仮想通貨取引所のコインチェックから不正に流出した約580億円分のNEMが、ほぼ全額、ビットコインをはじめとする仮想通貨に交換されたことが情報セキュリティーの専門家への取材で分かりました。交換された仮想通貨の追跡は困難なため、流出したNEMの回収は不可能となりました。

コインチェックからの不正流出に関与したと思われる人物は、匿名性の高いインターネット空間の「ダークウェブ」上に、NEMやその他の仮想通貨との交換を呼び掛けるサイトを開設しており、主にそのサイトにて取引が行われていた。

22日には、同サイトでネムの交換可能額を示す数字がゼロと表示さると同時に、サイトの画面が、従来のものから「Thank you!!!」の文字と、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が札束の山の前で笑うコラージュ写真に切り替わっていました。

今年の3月中旬まで、ダークウェブ上の交換額は流出額の半分程度と報道されており、Zaifなどの日本の取引所に流入していることまで判明していた。

しかし、犯人を含めたNEM取引の推移を監視してきた情報セキュリティー会社「エルプラス」の杉浦隆幸代表によると、NEM財団が流出したNEMの追跡を停止することを20日に発表して以降、他の仮想通貨への交換ペースは加速していたという。

NEM財団が発表したのちに、すべてのNEMがダークウェブで販売されたかの真実は不明である。

杉浦氏は、今回の流出の原因となったNEMが、別の仮想通貨に交換された影響について「犯罪者側にこうしたやり方で資金洗浄が可能だという前例を示してしまった。今後、同様の被害を防ぐには、交換業者の身元確認強化など追加の対策が不可欠だ」と話しいます。

仮想通貨にも匿名性通貨があるように、インターネット空間にも匿名空間が存在するため、すべての情報や追跡はほぼ不可能に近い。各国が、政府や団体を中心に、事件発生後の対応ができる体勢を作らなくてはいけない状況になりそうです。

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