暗号ウォレット企業Ledger社|「Bluetooth」に対応した新ハードウォレット「LedgerNanoX」を発表
2019年位突入し、少しずつではあるが仮想通貨城は回復の兆しを見せている。そんな仮想通貨市場において、ユーザーおよび投資家の資産を安全・安心に守るハードウェアウォレット「Ledger Nano」は、新たな機能を発表した。
ハードウェアウォレット「Ledger Nano」を提供する暗号ウォレット企業であるLedger社は6日、ラスベガスにて開催されたConsumer Electronics Show (CES) にて、最新ハードウォレットとなる“Bluetooth対応”した「Ledger Nano X」の発表を行った。
Ledger社は2014年に設立され、仮想通貨およびブロックチェーンアプリケーション向けのセキュリティおよびインフラストラクチャソリューションのリーダーである。パリ、ビアルゾン、サンフランシスコに本社を置き、既にLedger社のハードウェアウォレットは165カ国で販売されている。
新デバイス「Ledger Nano X」とは?
今回の発表において最も注目されている技術は「Bluetooth対応」という点である。
今までPCなどのデバイスのUSB型を使用して資産を管理する形であったが、Bluetoothに対応したLedger Nano Xでは有線を使うことなく、無線でウォレットの操作を実行することができる。すなわち、現在の生活で最も使用されているスマートフォンなどのモバイルデバイスで簡単に使用することができるのだ。
現在Ledger社が提供している最も人気のハードウェアウォレットは「Ledger Nano S」は、ウォレットとしての機能性は十分であるが、その利便性にかけていた。しかし、今回の「Bluetooth対応」によってユーザーおよび投資家は自分の資産を、簡単かつ安全に保管することが可能となる。
今回の発表について同社のCEOであるEricLarchevêque(エリック・ラアルシュヴェック)氏は次のように述べている。
「モバイルアプリケーションがあり、それがNano Xで動作するという事実は、このラインナップのハードウェアが大きく進化したことです。」
また同氏は発表の時点では「価格を約束する準備ができていなかったが、それが(Ledger Nano X)が実用化できる時、Ledger Nano Sの価格は下がるであろう。」と発言している。現時点でのLedger Nano Sは世界各国で130万台販売されており、その価格は69.99ドル(約7500円)で販売されている。
さらに、新デバイスである「Ledger Nano X」では、デバイスに表示されるスクリーンの大きさが、これまでのハードウォレットよりも大きなインチに変更され、デバイスの操作がより簡単に行える仕様になっている。