2014年当初、仮想通貨市場最大のハッキング事件として注目を集めることとなった「Mt.GOX(マウントゴックス)事件」。
そして今回、東京地裁の論告求刑公判が2018年12月12日、マウントゴックス事件が発生した際にCEOを勤めていた「マルク・カルプレス氏」に対して、検察側が懲役10年を求刑したことが明らかとなった。
「マルク・カルプレス氏」はマウントゴックス事件が発覚した際に、次のような罪に問われている。
- 業務上横領
- 私電磁的記録不正作出・同供用罪
これまでの起訴内容
起訴内容は2017年7月カルプレス氏は初公判で、「顧客の資金を不正に利用したことはない」と完全否定した。2018年10月の公判で行われた被告人質問に関しても、「当時横領したとされている資金については「会社の貸付金として処理を行い、あとで清算するつもりであった」と述べており、2017年の初公判同等に否定を続けている状態だ。
検察側はこれらのカルプレス氏の発言に対して、次のように述べたという。
「金銭貸借の書類はなく、返済の意思はなかった」「多額の資金を使い込み、顧客の信頼を裏切った責任は重大だ」
これに対してカルプレス氏は、「ハッキングの際にそれらの資金は盗まれた」と主張しており、自身は資金を横領していないと否認を続けているようだ。