ビットコインの暴落の引き金ともなった、仮想通貨BitcoinCash(ビットコインキャッシュ/BCH)のハードフォーク。
仮想通貨の歴史に刻まれるであろう、ビットコインキャッシュのハードフォークは、日本時間11月16日(AM1:40)、結果として大手マイニング事業を展開するBitmain(ビットメイン)の創立者ジハン・ウーと、ビットコインの神として知られるロジャー・バー率いるBitcoinABC(ビットコインABC/BCHABC)と、自身をサトシナカモトと称するグレイグ・ライト率いるBitcoinSV(ビットコインSV/BCHSV)は、2つのチェーンに分かれ形で終わりを迎えた。
ジハン・ウーとロジャー・バー率いるビットコインABCはその後、アップグレードのため追加的なコードを追加。グレイグ・ライト率いるビットコインSVは、ブロックサイズを32MBから128MBへと拡張し、アップグレードを目論んでいる。
ビットコインキャッシュのハードフォーク戦争
To all BTC miners…
If you switch to mine BCH, we may need to fund this with BTC, if we do, we sell for USD and, well… we think BTC market has no room… it tanks.
Think about it. We will sell A Lot!
Consider that….
And, have a nice day(BTC to 1000 does not phase me) pic.twitter.com/oUScEahtWc
— Dr Craig S Wright (@ProfFaustus) November 14, 2018
ビットコインのハードフォーク戦争は、グレイグ・ライト氏がTwitterにて「ビットコインの全てのマイナーへ」と題したツイートが大きな影響を与えていた。
「ビットコインキャッシュのマイニングに移行した場合、ビットコインで資金を調達する必要がある。そうなると、米ドル建ての売りでBTC市場は耐えきれなくなり暴落するだろう。」とツイート内で述べている内容は、2018年が始まってからキープしていたビットコインの価格6000ドルを割り、今年最安の価格をつけた。
ビットコイン(BTC)・ビットコイン(BCH)の価格は?
そして、ハードフォークしたBitcoinABC(ビットコインABC/BCHABC)と、BitcoinSV(ビットコインSV/BCHSV)の価格はどのようになっているのか?
価格に関してBitcoinABC(ビットコインABC/BCHABC)は、¥32,572.86 JPY (16.11%) の上昇率をみせているなか、BitcoinSV(ビットコインSV/BCHSV)はそれに反して¥10,519.38 JPY (-47.80%)の下落率を見せている。
この騒動によってビットコイン(BTC)の価格は下落トレンドへと突入していた。しかし昨年のCME,Cboeの先物取引がビットコイン価格へ大きな価格上昇へと繋げたと同様に、今年にも同時期にBakktの現物先物取引が開始される。
ビットコインの価格は、先ほどのツイートの中で「私はビットコインの価格が、1,000ドルになっても構わない。」とも発言されており、物先物取引のファンダメンタルから年末にかけての短期での仕込み売りが入る可能性も十分に考えられる。