コインベースが暗号資産と連動する「実物のポケモンカードパック」の発売を予告

コインベースが暗号資産と連動する「実物のポケモンカードパック」の発売を予告

米国大手暗号資産取引所のコインベース(Coinbase)は、スマートフォンから実物のポケモンカードパックを開封できる新機能の導入を予告した。

日本語訳:
あなたのバインダーがまもなく大幅アップグレードされます。スマホでパックを開封。開封するたびに、本物のカードが手に入ります。保管庫に保管するか、発送するかはあなた次第。Coinbaseで近日公開予定。

暗号資産の枠を超え、あらゆる金融商品や実物資産を統合する「Everything Exchange(あらゆるものを扱う取引所)」への進化を加速させる同社の新たな挑が注目を集めている。コインベースが公開したティーザー動画や情報によると、ユーザーはアプリ上でデジタル化されたポケモンカードパックを開封(リップ)できる。そこで入手できるすべてのカードは、確かな“本物の現物カード”と紐付いているのが最大の特徴だ。

パックを開封した後の選択肢として、ユーザーには主に2つの方法が用意されている。

保管庫(ボールト)での預かり:
専門の保管業者や信頼できるセキュアな保管庫にカードを預けたまま管理する。
自宅への配送:
所有者の元へ実際にカードを郵送してもらう。

公開されたティーザー画像には、青・銀・銅・金・黒という5色(番号01〜05)のブランドパックが確認されており、価格帯の違いやレア度の設定を示唆していると見られている。あるユーザーがこの仕組みを「オンチェーン上のポケモンパック」と表現した際、Coinbase公式アカウントが「その通りです(お分かりですね)」と返信したことから、ブロックチェーンを活用したオンチェーン要素が含まれていることはほぼ確実視されている。

ただし、具体的なリリース日、利用料金、対応するカードの種類、採用される具体的なブロックチェーン名などについては、現時点では一切明らかにされていない。

なぜ仮想通貨取引所がポケモンカードなのか

近年、トレーディングカード市場は空前の盛り上がりを見せており、投資対象やコレクターズアイテムとして大きな注目を集めている。

例えば…、数カ月間におけるポケモンカードの価格上昇率が、ビットコインや主要な株価指数(S&P500)を上回ったデータも存在する。また、予測市場ではカードの価格変動に賭けるトレーダーが現れるなど、金融商品としての側面も強まっている。

このような背景に加え、コインベースは取引手数料以外の新たな収益源の開拓を模索。取引所としての事業領域を広げ、ユーザーが求めるあらゆる価値をプラットフォームに取り込む狙いがある。

すでに暗号資産市場では、「Collector Crypt」や「Courtyard」といったプラットフォームが、現物のポケモンカードをトークン化し、NFTのバーン=焼却と連動させて実物配送を行う仕組みを確立している。今回のコインベースの動きは、こうした先行事例や拡大するフィジカル・デジタル融合市場(Phygitals)のトレンドを巧みに取り入れたものと言える。

Everything Exchange戦略と今後の展望

今回のポケモンカードに関する取り組みは、コインベースが掲げるverything Exchangeという壮大な戦略の一環だ。同社は、暗号資産だけでなく、株式、デリバティブ、予測市場、そして実物のコレクション資産などを同一のエコシステム内でシームレスに統合する計画を進めている。

実際に、同社のレイヤー2ネットワークBase(ベース)上では、Apple(アップル)やNvidia(エヌビディア)、Tesla(テスラ)などの米国株に連動するトークン化商品の取引が急拡大しており、DeFi(分散型金融)領域でも存在感を強めている。

また、自己管理型ウォレットである「Coinbase Wallet」においても、マルチチェーン取引や無期限先物市場など、多角的なサービスへの対応が進められている。

とはいえ、今回のポケモンカード機能においては、保管を担当する外部企業や真贋確認の仕組み、カード売買の二次流通機能など、重要な疑問点がまだ残されている。本格的なサービスが開始されたとき、コレクターや投資家にとって安心して資産を預けられるプラットフォームとなるのか、今後の続報に大きな期待が集まっている。

 

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