サイファーパンク、3300万ドルを投じZcashマイニングを拡大——ネットワークハッシュレートの18%を握る最大手に

サイファーパンク、3300万ドルを投じZcashマイニングを拡大

ナスダック上場企業のCypherpunk Technologies(サイファーパンク・テクノロジーズ、※以下、サイファーパンクと表記)は、3,333万ドル規模の大型資産取得を行い、ジーキャッシュ(Zcash/ZEC)マイニング事業「Cypherpunk Mining」を本格稼働させた

日本語訳:
本日、サイファーパンク・マイニングをリリースします。
私たちはこの新しい事業を発表できることを大変嬉しく思っています。なぜなら、今日のZcashマイニングは、2016年のビットコインマイニングのようなものだと強く信じているからです。
当社の…

米国内の施設で稼働するBitmain(ビットマイン)製「Z15 Pro」を中心としたマイニング機器群は、Equihash(エクイハッシュ、※PoW(プルーフ・オブ・ワーク)のアルゴリズム(計算方法)の名称)において約4.2 GSol/sの計算能力を誇る。これはZcashネットワーク全体のハッシュレートの約18%に相当し、同社は単一企業として世界最大のZcashマイナーとなった。

Winlkevoss Capitalとの取引とマイニング事業の構造

今回の事業拡大は、Winklevoss Capital(ウィンクルボスキャピタル)関連組織からの資産買収により実現した。

サイファーパンクは現金を使わず、43,290,042株の普通株を購入できるプリファンデッド・ワラント(1株あたりの評価額0.77ドル)を発行することで支払いを充当。このワラント行使には保有比率上限19.99%や株主承認を要する制限が設けられている。

新事業の指揮を執る責任者には、大手マイニングプールFoundry(ファンドリー)でマイニング事業を支援したベテランのケビン・チャン(Kevin Zhang)氏が就任。ウィル・マカヴォイ(Will McEvoy)CIO(最高情報責任者)によると、この無借金で始動したマイニング施設はすでにプラスのキャッシュフローを生み出しており、月間約7,800 ZECの生産が見込まれている。

同社は1メガワットあたりの収益性をビットコイン(Bitcoin/BTC)マイニングやAI(人工知能)データセンター事業より高いと試算しており、年間で2億5,000万ドル(約398.2億円)を超える市場機会を見込んでいる。

トークン蓄積と「供給量5%」を目指す財務戦略

サイファーパンクはバイオ企業Leap Therapeutics(リープ・セラピューティクス)からの業態転換以降、Zcashの積極的な買収を続けてきた。同社は現在、ZEC流通供給量の約1.92%にあたる323,394 ZECを保有しており、今回のマイニング本格化により、市場での直接購入に依存せず追加トークンを継続獲得する手段を得た。

経営陣は最終的に全供給量の5%を蓄積することを目標に掲げており、マイニング収益は財務準備金の拡充や、Zcash Open Development Labs等を通じたプライバシー技術開発への投資資金に充てられる。

ネットワークの脆弱性克服と株式投資家への影響

今回の体制強化は、Zcashネットワークが重大な局面を乗り越えたタイミングで行われた。6月にはOrchard(オーチャード)シールドプールで偽造リスクを伴う深刻な脆弱性が発覚し、ZEC価格やCypherpunk株価の急落を招いたが、7月のIronwood(アイアンウッド)アップグレードによってセキュリティ修正が完了している。

米国の投資家にとって、ナスダック上場のCYPH株は、Grayscale(グレイスケール)が申請中の現物型ETFと並び、Zcashマイニングエコシステムへ間接投資する主要な手段となる。ネットワークのセキュリティ回復と高効率なマイニング体制の構築により、サイファーパンクはプライバシー系暗号資産における主導権をさらに強めている。

 

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