PolygonがGiuglianoアップグレード実施へ ファイナリティ高速化と性能向上を推進

PolygonのGiuglianoアップグレードとファイナリティ高速化をイメージしたビジュアル

4月8日にファイナリティ短縮へ

Polygon(ポリゴン)は2026年4月8日(水曜日)、メインネット上で「Giugliano(ジュリアーノ)」アップグレードを実施する。

アップグレードはUTC午後2時頃(※二音時間の同日23時)、ブロック番号85,268,500で有効化される予定で、取引の確定時間短縮とネットワーク性能の改善が主な目的となる。

今回のアップデートでは、ブロック生成と通知の仕組みが見直されるほか、手数料関連データの取得性も改善される。これにより、ブロック承認までの時間短縮が見込まれている。

ブロック通知の高速化で確定時間を短縮

Giuglianoアップグレードの中心となるのは、ファイナリティの高速化だ。ブロック生成者は従来より早い段階で新しいブロックを通知できるようになり、トランザクションが不可逆となるまでの待ち時間が短縮される。

また、EIP-1559形式の料金パラメータがブロックヘッダーに直接組み込まれ、手数料データへプロトコルレベルでアクセス可能となる。あわせて新たなRPCエンドポイントが追加され、ウォレットや分散型アプリケーションは外部の推定値に依存せず、正確な手数料情報を取得できるようになる。これらの変更はAmoyテストネットで事前に検証されており、ファイナリティ時間が約2秒短縮されたことが確認されている。

なお、ノードオペレーターは事前にBor v2.7.0またはErigon v3.5.0へアップデートする必要があり、未対応の場合はフォーク後にネットワークとの同期が失われる可能性がある。

過去の障害を踏まえ安定性と拡張性を強化

今回のアップグレードは、Polygonが進める「Gigagas」ロードマップの一環として位置付けられる。

同計画はスループットと効率の段階的な向上を目的とし、7月までに約1,000TPSと約5秒のファイナリティを実現することを目標としている。さらに将来的には5,000TPS超、最終的には100,000TPS規模の処理能力を視野に入れる。背景には、2025年に発生した複数の障害がある。コンセンサスバグによるファイナリティ遅延や、Heimdallレイヤーの不具合によるネットワーク停止を受け、Polygonはハードフォークを重ねながら安定性の強化を進めてきた。直近ではMadhugiriやLisovoのアップグレードを通じて、スループットやスマートコントラクトの信頼性改善にも取り組んでいる。

一方で、ネットワーク利用は大きく落ち込んでおらず、2025年には月平均約1億件のトランザクションと数百万規模のアクティブユーザーを維持した。第4四半期には取引件数が増加し、2026年初頭には一時的な減少が見られたものの、2026年1月には収益が決済アプリや予測市場の利用拡大を背景に最高水準に達した。

今回のアップグレードにより、ファイナリティの短縮と手数料データの扱いの改善が進む。ネットワーク利用の拡大にどの程度寄与するかは、アップグレード後のデータの推移が焦点となる。

 

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2022年1月から仮想通貨を触り始め、みるみるうちにNFTにのめり込んでいった。 現在はWeb3とECの二刀流で生計を立てている 得意なのは喋る事、好きな食べ物はカレー、好きなゲームは格闘ゲーム