機関投資家向け新部門を設立しデジタル資産戦略を拡張
資産運用大手フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)は、CoinFundからスピンオフした仮想通貨投資会社「250 Digital」を買収計画を発表し、デジタル資産事業の拡大に踏み出した。
取引は各種承認を経て、2026年第2四半期に完了する見込みだ。今回の買収には、250 Digitalの投資チームと、CoinFundが運用してきた流動性の高い仮想通貨戦略が含まれる。フランクリン・テンプルトンはこれらの戦略に投資する予定だ。
250 Digitalは、クリストファー・パーキンス(Christopher Perkins)氏とセス・ギンズ(Seth Ginns)氏が率いる仮想通貨投資会社であり、両氏は買収後に新設される「フランクリン・クリプト」部門の中核を担う。パーキンス氏が部門責任者、ギンズ氏がCIO(最高投資責任者)に就任し、トニー・ペコー(Tony Pecore)氏とともに運営を主導する。
新部門はイノベーション責任者サンディ・カウル(Sandy Kaul)氏の直属となり、年金基金や政府系ファンドなどの機関投資家を対象とした投資戦略を展開する。流動性の高いトークンやベンチャー投資、ブロックチェーン関連商品を組み合わせた運用体制を構築する。
市場低迷を好機と捉え基盤整備を進める
フランクリン・テンプルトンは2018年から仮想通貨分野に参入し、現在は50名以上の専門チームを擁する体制を整えている。デジタル資産部門は2025年12月31日時点で約18億ドル(約2,873億円)を運用している。
同社の現物ビットコインETF「EZBC」は、運用資産総額が4億2,700万ドル(約681.5追う円)を超える規模に成長している。
今回の買収では、対価の一部に「BENJI」トークンが使用される予定であり、オンチェーンでのM&A実行という新たな取り組みとなる。BENJIは、FOBXX(Franklin OnChain US Government Money Fund)に関連し、ブロックチェーン上で取引処理や所有権管理を行う仕組みに用いられている。
市場環境は調整局面にあり、ビットコイン価格は過去最高値の12万6,000ドル(約2,000万円)超から約45%下落し、仮想通貨市場全体の時価総額も約2兆ドル(319兆円)減少している。それでも同社はこの局面を好機と捉え、インフラ整備と人材確保を進めている。
機関投資家の関与は拡大しており、同社はトークン化資産や関連プロダクトを通じて、伝統金融と仮想通貨の結びつきを強めてきた。今回の買収は、こうした流れを加速させるものであり、機関投資家向け市場の拡大を見据えた戦略の一環と位置付けられる。
今回の買収は、機関投資家向け市場の拡大を見据えたデジタル資産戦略の一環と位置付けられる。
























