バイナンス（Binance）、アブダビ金融サービス規制庁の完全認可を取得

バイナンスがアブダビ金融サービス規制庁の完全認可を取得

世界最大級の大手仮想通貨取引所バイナンス（Binance）は、ADGMのFSRA（金融サービス規制庁）から完全認可を受けた初のグローバル仮想通貨取引所となった。

Major milestone 🏁#Binance is the first-ever digital assets trading platform to secure a full suite of licenses from FSRA under @ADGlobalMarket.

This marks a breakthrough moment that raises global standards for regulation, security, and trust.

It reflects our commitment to… pic.twitter.com/ItRofJoAOC

— Binance (@binance) December 8, 2025

バイナンスは、ADGM（アブダビ・グローバル・マーケット）のFSRAから完全認可を取得し、取引、流動性、清算、カストディ業務を単一の規制枠組みの下に置く初のグローバル仮想通貨取引所となる。今回取得した認可によって同社は、厳格な監督、明確なルール、強力な投資家保護で知られるADGMの規制システムの下で事業を展開できるようになる。

FSRAの完全なライセンス取得は、同社の基盤の強固さと、最も信頼され、コンプライアンスを遵守したグローバル取引所の構築へのコミットメントを反映している。

同社は、Nest Exchange、Nest Clearing and Custody、Nest Tradingを通じてすべての仮想通貨サービスを提供する。これら3つのグローバル金融ライセンスを取得したことで、アブダビがグローバル本社となる可能性が高いと予想されている。

バイナンスはADGM規則に基づいた運営へ

同社は、それぞれ特定の機能を担当する3つの別個のライセンスを取得した事業体を通じて運営される。

Nest Exchange Limitedは、公認投資取引所として承認され、スポット取引やデリバティブ取引などの取引所内取引を管理。Nest Clearing and Custody Limitedは、公認清算機関として認可され、仮想通貨の清算、決済、保管を担い、安全な資産運用と運用の安定性を確保する。そしてBCI Limitedは、ブローカーディーラーの承認を取得し、OTC取引、資産変換、プリンシパル取引を含む取引所外サービスを取り扱う。

この3つの強固な体制により、取引、保管、仲介機能が分離され、リスクの軽減と透明性の向上につながると期待されている。

より強力な保護と世界的信頼の確保と今後の展開

ADGMの枠組みの下で運営されることにより、同社は仮想通貨セクターで最も厳格な消費者保護体制の一つとなり、取引から資産の保管まで、厳格に規制される。

FSRAライセンスの取得は、同社の世界的な信頼性をさらに強化します。世界中の規制当局が仮想通貨プラットフォームに高い説明責任を求める中、同社がガバナンス、リスク管理、運用管理に関する国際基準を満たしていることを表している。

今後同社は2026年1月5日、ADGMフレームワークに基づく規制下での運用を開始予定で、ユーザーは、厳格な規制の下でより明確な運用体制、保管と決済の監督強化、高いレジリエンスを期待できる。