Bitgetの機関投資家取引急増で世界2位に
セーシェルに本拠を置く仮想通貨取引所Bitget（ビットゲット）と、仮想通貨分析プラットフォームNansen（ナンセン）による最新分析によると、取引高は今年231億ドルに達し、Binanceに次ぐ世界第2位の取引所となった。
Bitgetの機関投資家取引高が231億ドルに到達し、2025年10月28日（火曜日）付け最新調査で世界第2位に確定し、UEXフレームワークが世界的に普及している事が分かった。同取引所は大口顧客に対応するため、流動性と貸出オプションを強化し、サービスを拡大した事で、同取引所は急速に機関投資家にとって重要なハブになりつつある。
この成長は機関投資家の関与の急増を示しており、プロのファンドとマーケットメーカーが現物市場とデリバティブ市場の両方で流動性を高めており、この変化は、仮想通貨市場がより機関投資家主導の構造へと進化していく上で大きな一歩を踏み出したと言える。
市場全体で機関投資家による取引が急増
Nansenのデータによると、Bitgetのスポット市場における機関投資家の取引量は、2025年初頭の39.4%から7月には72.6%に急増し、先物市場では、機関投資家の参加は同期間に3%から56.6%に急増した。
Bitgetの最新レポートによると、ナイジェリア、中国、インドといった新興市場がユーザー数の増加を牽引しており、これらの地域は現在、プラットフォームの世界的な取引活動の大部分を占めている。
ビットコイン（Bitcoin/BTC）/テザー（Tether/USDT）、イーサリアム（Ethereum/ETH）/USDT、ソラナ（Solana/SOL）/USDTの主要通貨ペアでは、ボラティリティ（※価格変動差）の高い時期であっても、注文板の厚みが増し、売買スプレッドが縮小した。
流動性、保管、貸付が機関投資家の成長を牽引
Bitgetは、より大規模な機関投資家の顧客をサポートするためにサービスを拡大している。
同社のローンプログラムは、最大1,000万ドル（約15億円）のUSDT担保融資を最大5倍のレバレッジ、柔軟な返済条件、有資格の借り手には強制清算なしの条件で提供。さらに同取引所は、Fireblocks、Copper、OSLといったプロバイダーとの連携により、カストディオプションも強化。これらの動きは、機関投資家が投機的な取引よりも透明性のあるカストディ、低い執行コスト、そして信頼性の高い流動性を優先するという、業界全体のトレンドを反映している。
このモデルは、詳細な注文板とトークン化された市場アクセスを統合していることから、同取引所は取引プラットフォームであると同時に、金融ゲートウェイとしても機能する。さらに同取引所は、より大規模な顧客をサポートするために、機関投資家向けローンおよびカストディ・インフラを拡張した。
Bitgetのグレイシー・チェン（Gracy Chen）CEO（最高経営責任者）は、流動性を「あらゆる市場の鼓動」と述べている。同取引所のUEX（ユニバーサル取引所）モデルへの移行は、中央集権型金融と分散型金融を統合させることで、高い流動性と機関投資家レベルの取引ツール、トークン化された資産へのアクセスを単一プラットフォームで提供することを目指している。
流動性と執行の質は、投資家間の信頼を測る主要な指標となっており、より多くの資金、ETF（上場投資信託）、企業資金が仮想通貨市場に流入している。このような背景から、Bitgetのパフォーマンスは、取引所が専門家の慣行にどのように適応しているかを理解する上で重要な要素となりうる。
