マスターカード、Circle(サ―クル)との提携でUSDC決済をアフリカと中東に導入

マスターカードがUSDC決済をアフリカと中東に導入

マスターカード(Mastercard)は、Circleとのパートナーシップにより、東ヨーロッパ、中東、アフリカ(EEMEA)の加盟店契約会社にUSDCおよびEURC決済を提供すると発表した。

マスターカードは2025年8月27日(水曜日)、東ヨーロッパ、中東、アフリカ(EEMEA)の加盟店契約会社と加盟店が、USDCとEuro Coinで取引を決済できるようにすると発表。この提携により、アフリカと中東の加盟店は、より迅速で安価な決済が可能になる。

Circleは、ステーブルコイン決済を主流の金融システムに組み込むための2つの提携を発表。マスターカードおよびFinastra(フィナストラ)との新たな提携は、世界中の加盟店や銀行におけるUSD Coinの役割拡大を目指している。Arab Financial ServicesとEazy Financial Servicesがこのサービスを最初に導入し、同地域でマスターカードを通じて利用可能なステーブルコイン決済は初めてとなる。

ロンドンに本拠を構える金融ソフトウェアプロバイダーのFinastraも同日、毎日5兆ドル(約736兆円)以上の越境取引を処理していると言われる同社のGlobal PAYplusプラットフォームにUSDCを統合すると発表。同社によると、この統合により、50カ国の銀行は、支払指示が法定通貨建てのままであっても、USDCで国際送金を決済できるようになるとのこと。

ステーブルコインはどのように決済を改善するのか

ステーブルコインを決済に利用することで、加盟店契約会社と加盟店にはいくつかの重要なメリットがある。

従来の銀行システムへの依存を減らすだけでなく、ステーブルコインは流動性を向上させ、決済サイクルを迅速化し、運用コストを削減する。この取り組みは、決済遅延やクロスボーダー決済に関する主要な課題を直接解決。マスターカードの巨大なグローバルネットワークとCircleの信頼性の高いデジタルドルおよびユーロを組み合わせることで、この取り組みは新興市場にとって大きな前進となる。Circleの最高事業責任者であるカシュ・ラザギ(Kash Razzaghi)氏が指摘したように、より広範な導入により「グローバルなアクセス、規模、そして国境を越えた取引の機会」がもたらされると期待されている。

マスターカードのより広範なステーブルコイン戦略

Circleとの提携は、決済イノベーションの最前線に留まるというマスターカードのより広範な戦略の重要な一部だ。

同社は、送金、B2B決済、ギグワーカーやクリエイターへの支払いなど、ステーブルコインの活用事例を積極的に模索。これは、マスターカードのEU(欧州連合)におけるeコマースの半分がトークン化されており、同社がさらなるトークン化を推進していることを明確に示している。

 

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