インドの富裕層投資家が仮想通貨投資を大きく増やす
インドの富裕層とファミリーオフィスは、ビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)を好んで仮想通貨への配分を増やしている事がわかった。
インドの富裕層投資家は仮想通貨投資への急速にシフトチェンジしており、CoinDCXやMudrexといった同国内の主要取引所は、富裕層とファミリーオフィスの取引量の急増を報告。金融情報プラットフォームMoneycontrol(マネーコントロール)の最新報告書によると、Mudrex(ムドレックス)などのプラットフォームにおける富裕層の取引量はわずか1週間で30%増加し、1,000万ドル(約14.8億円)の水準に。CoinDCXの富裕層取引の平均規模についても、7月に約25~30%増加している。
この動きは、ビットコインとイーサリアムの直近の急騰を受けて起こっており、インドの主要取引所は富裕層の取引量の大幅な増加を報告。現在開催中の米国の仮想通貨ウィークは、世界の投資家の信頼感をさらに高めている。特に、ビットコインが12万ドルを超え、年間90%のリターンを生み出していることから、仮想通貨は金、株式、債券よりもはるかに魅力的に見えているようだ。
インドで投資家のマインドセットが変化している理由
CoinSwitch(コインスイッチ)の共同創業者であるアシシュ・シンガル(Ashish Singhal)氏は、ビットコインやイーサリアムといった信頼性と流動性を提供する既存の仮想通貨への選好が高まっていると指摘。投資家はソラナやリップルにも関心を示している。同氏は投資家の変化を目の当たりにし、次のように述べている。
議論は“なぜ仮想通貨なのか”から“いくら、どこに投資すべきか”へと移行しています。
個人投資家が中心となって勢いをけん引
富裕層の取引は増加しているものの、真の勢いを牽引しているのは個人投資家とみられる。
主要プラットフォーム全体で、1日あたりの取引量が急増しており、CoinSwitchの1日あたりの取引量は3倍に増加し、CoinDCXの1日あたりの取引量は7月に40%増の1,282万ドル(約19億円)に達している。Mudrexでは、1週間で現物取引が102%、先物取引が200%増加しており、このうち半分以上はドージコイン(Dogecoin/Doge)、ペペ(Pepe/PEPE)、シバイヌ(Shiba Inu/SHIB)といったミームコインで、残りはBTC、ETH、SOL、XRによるものであった。
多くの個人投資家がさらなる利益を期待して市場に参入や復帰しており、利益を現金化している投資家も増えているという。
インド国内の規制事情が大きな障壁に
インドの高税率と不透明な規制は依然として大きな障害であり、個人投資家の関心を引いており、専門家は、よりシンプルな規則とより良い税制が、さらなる関心を高める可能性があると指摘している。
ビットコインの爆発的な価格上昇は、インドで大きな関心を呼び起こしました。わずか1週間で約1億5,000万ドルから2億ドルが投資されるなど、インドの仮想通貨市場は過熱気味となっている。