シードリームヨットクラブが仮想通貨決済を導入
ノルウェーの豪華クルーズ会社シードリームヨットクラブ(SeaDream Yacht Club)は、クルーズやヨットのチャーターにビットコイン(Bitcoin/BTC)やイーサリアム(Ethereum/ETH)を含む 200 種類以上の仮想通貨を受け入れた事で仮想通貨決済が可能になった。
マイアミで開催された 2025WAGMIブロックチェーンカンファレンスで行われたこの発表は、クルーズ業界のパイオニアとしてのシードリームの地位を確固たるものにした。同社によると、この動きにより、同社はすべてのサービスで仮想通貨を決済方法として完全に統合した初の豪華クルーズ会社となった。
仮想通貨決済を容易にするため、シードリームヨットクラブは、米国を拠点とする仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)のオンチェーン決済プロセッサCoinbase Commerceと提携。さらに同社クルーズラインは、公式サイトで仮想通貨専用のデジタル決済システムを導入。この新機能は、今後数週間で既存の予約プラットフォームに統合される予定で、個人予約からヨットの完全チャーターまで、あらゆる取引を手間なくできるとのことだ。シードリームのアンドレアス・ブリネスタッド(Andreas Brynestad)社長兼 CEO(最高経営責任者)は、仮想通貨決済オプションに対する顧客からの需要が高まっていることを挙げ、この取り組みの戦略的重要性を強調したうえで、次のように述べている。
仮想通貨を受け入れることで、クルーズオペレーターは顧客の間で高まる仮想通貨決済オプションの需要に応えられる。仮想通貨を使用できることで、目の肥えたチャーターゲストの利便性と柔軟性がさらに高まり、外貨両替の課題がなくなり、シームレスな取引が可能になります。
仮想通貨導入は旅行やホスピタリティ業界における広範なトレンドの一部
シードリームの仮想通貨導入は、旅行およびホスピタリティ業界におけるより広範なトレンドの一部である。
大手仮想通貨取引所Bybit(バイビット)は、仮想通貨ネイティブのホテル予約プラットフォームであるEntravelと提携し、割引の高級旅行オプションを提供。さらに、Bybitカード所有者には、予約時に最大6%のキャッシュバックが提供された。
今回の展開は、仮想通貨が旅行業界で勢いを増し、テクノロジーに精通した顧客を引き付け、国際取引を合理化するためにデジタル決済オプションを採用する企業が増えていることを受けてのものだ。