Pump.funはライブストリーム配信停止で収益33%の急減
人気のソラナ(Solana)ベースのミームコインローンチパッドであるPump.funは、ライブストリーム機能に関連した一連の憂慮すべき事件を受けて、収益が33%減少している。
当NEXTMONEYの2024年11月26日付特集記事「Pump.fun、コンテンツ論争の中でライブストリーミングを無期限停止」で報じたように、Pump.funがライブ配信機能を中止した後、プラットフォームの収益は140万ドル減少。このプラットフォームは、ソラナ(Solana)のミームコイン急増の最前線に立ち、11月には8,278万ドル(約124億円)を稼いでいた。このプラットフォームによってミームコインの発行がこれまでになく容易になり、Solanaエコシステムでの取引活動が大幅に増加していた。
しかし最近、プラットフォームの短命なライブ配信機能によるライブストリームの悪用が表面化。数人のミームコインクリエイターがミームを広めるために危険なスタントを行った後、プラットフォームは機能を閉鎖。その結果、その後すぐにトークンのローンチが50%減少すると同時に、収益が大幅に減少した。
Pump.funの収益が週最低にまで落ち込む
Pump.funの収益は週単位で大幅に落ち込んでおり、2024年11月27日(水曜日)の1日あたりの収益は357万ドル(約5.3億円)で、週最高から33%以上減少した。
大幅な急減の原因は、プラットフォームのライブストリーミング機能が停止したことにあり、実際、1日あたりの収益は同月24日(日曜日)、過去最高の53億1,000万ドル(約7,960億円)を記録。これは、世間の反発によりプラットフォームがライブストリーミングを停止する前日のことであり、翌25日には1日あたりの収益は3376万ドルにまで急落している。
もともとは開発者がプロジェクトを宣伝するのを支援することを目的としており、ライブストリーミングにより、pump.funのクリエイターは視聴者と交流し、リアルタイムでミームトークンの宣伝ができた。しかし、ストリーマーは武器を扱い、自傷行為や他人への危害を加えると脅してトークンを稼ぐなど、多くのクリエイターが攻撃的または危険な行為に走っていった。ある事件では、トークンが特定の時価総額に達しなかった場合、自殺すると開発者が主張。別のユーザーは、プロジェクトの成功と引き換えにペットに危害を加えると脅されたほか、さらに別の事件では、TruthOrDare(DARE)ミームコインを宣伝するためにライブ放送中にイソプロピルアルコールを自分にかけ、花火を打ち上げたユーザーが重度のやけどを負うなど。過激な状況が横行していたのが実情だ。
I am not against memes, but meme coins are getting "a little" weird now.
Let's build real applications using blockchain.
— CZ 🔶 BNB (@cz_binance) November 26, 2024
私はミームに反対しているわけではありませんが、ミームコインは今や「少し」奇妙になってきています。
ブロックチェーンを使用して実際のアプリケーションを構築しましょう。
Pump.fun の台頭には常に論争が伴い、批評家は、大量のラグプルと放棄されたプロジェクトのために、Pump.funを“詐欺工場”と呼び、最近では、バイナンスの創設者であるジャオ・チャンポン(趙 長鵬:Zhao Changpeng)氏が、ミームコインが「少し奇妙」になりつつあり、コミュニティは実際の評価に焦点を当てる必要があると指摘している。
Pump.funの収益減少は、仮想通貨を含むプラットフォームにおけるコンテンツ管理の重要性を示している。プラットフォームはコンテンツを管理しなければ、評判リスクに直面することになるため、今後このようなコンテンツが放送されないよう、Pump.funはモデレーションツールに取り組むことを約束している。