カナダ・ケベック州エネルギー管理者は電力不足によりマイニング企業への供給を削減

カナダ・ケベック州の電力救急業者がマイニング企業への電力削減要請

多くの電力を消費する仮想通貨マイニングを介して生成されるマイニングは、マイニング活動の増加により、複数地域で電力不足をもたらしており、カナダのケベック州の電力供給業者は、マイニング企業への電力供給を削減するよう要請した事が分かった。

マイナス気温を生き残るために消費者がヒーターやその他の電気機器を使用する冬について、州全体で電力を管理、生成、配電する現地電力供給業者Hydro Quebec(イドロ・ケベック)社は11月1日(火曜日)、エネルギー委員会に報告書を提出。報告書にてケベック州は、仮想通貨マイニング業者へのエネルギー供給を制限する意向が記載されているとのこと。同社は、仮想通貨マイニング操作の権限を削減する必要がある理由を詳述しており、その中で、「信頼性とセキュリティ」について懸念を表明したほか、同社はすでに、仮想通貨、温室農業、グリーン水素による電力需要を検討していることも新たに分かった。

電力供給義務からマイニング業者を除外か

Hydro-Quebec社の要請を受け、カナダの政治家である(Pierre Fitzgibbon)議員は同月3日(木曜日)にツイートを発信し、同社の要請を支持する意向を表明している。

ただし同議員は、政府がエネルギー委員会に対し、仮想通貨マイニング業者にエネルギーを提供する義務からマイニング業者を除外するよう求めると推測している。同社は、現在の負債ごとに270 MWの電力をマイニング業者に割り当てているものの、この電力供給量に加えて、仮想通貨セクターのエネルギー需要は増加し続けていることから、エネルギー供給業者に圧力をかけているとのこと。

増え続ける仮想通貨マイニングの電力需要

同レポートは、デジタル資産が日々拡大するにつれて、仮想通貨マイニング活動のエネルギー需要が増加し続けることを明らかにしている。

Hydro-Quebec「PRÉVISION DES BESOINS EN PUISSANCE À LA POINTE D’HIVER(日本語訳:冬のピーク時の電力需要予測)」より画像引用

電力需要の成長は現状のまま続くと、マイニングエネルギーの最大需要は10年間で0.7テラワット/時(TWh)であり、これは遠い未来の話ではなく、今から6年後の2028年には発生すると予想されている。冬の追加のエネルギー需要は高く、2025年以降の冬には3 TWh近くのエネルギー購入が予想されており、2027年には3 TWhを超えることが予想されている。

ケベック州は、仮想通貨マイニングが原因で電力管理が問題を抱えた初の州ではなく、コソボやイランはエネルギー危機に直面している。なかでもイラン当局は、重大な問題を見て攻撃的になり、警察がによって9,000台を超えるマイニングマシンを押収したことも明らかになっている。

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