クラーケンはライセンス取得でバミューダに仮想通貨デリバティブ取引所を開設
大手仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)は、BMA(Bermuda Monetary Authority:バミューダ金融庁)の認可を受けたバミューダに、新たなデリバティブ取引所を開設し、オフショア事業を拡大した事がわかった。
同社の公式発表によると同取引所は、BMAからデジタル資産事業認可を取得し、バミューダに新たなデリバティブ取引プラットフォームを開設。この動きは、SEC(米国証券取引委員会)が仮想通貨取引所に対する監視および追及を強化し、同取引所のような企業がオフショアの機会を模索する中で行われた。
BMAの認可により同取引所は、法定通貨や30種類以上の仮想通貨など、さまざまな種類の担保を使用し、永久先物や固定満期先物を含むさまざまな仮想通貨デリバティブを顧客に提供できるようになった。デリバティブとは、ユーザーが資産の将来の価値を推測したり、ヘッジしたりできる金融契約で、これらは仮想通貨取引の重要な特徴となり、世界的に取引量の大半を占めている。そのデリバティブを提供することで、顧客は市場機会を活用しながらリスクを効率的に管理できると期待されている。
バミューダのクラーケン
バミューダは、2017年に就任した仮想通貨推進派のE・デイビッド・バート(E. David Burt)首相の下、仮想通貨セクターの発展に努めている。
バミューダは明確な規制枠組みにより、仮想通貨ビジネスにとって魅力的な目的地となっており、クラーケンは、同じくBMAライセンスを取得しているコインベース(Coinbase)やハッシュキー・グローバル(HashKey Global)など、他の主要プレーヤーに加わる。
クラーケンの新たなプラットフォームは、仮想通貨市場の24時間年中無休の性質を反映して24時間取引を可能にし、幅広いデリバティブ製品を備えた規制された場所を探している顧客を引き付けることを目的としている。