FBI、仮想通貨取引所従業員のなりすまし詐欺増加に警告

FBIが仮想通貨取引所従業員のなりすまし詐欺増加に警告

FBI、仮想通貨取引所の従業員になりすまし、電話やメッセージでユーザーを狙う詐欺師について警告している事がわかった。

日本語訳:
FBIは、仮想通貨取引所の従業員になりすましてお金を盗もうとする詐欺師について警告しています。この詐欺の被害に遭った場合は、関連する活動を「https://ow.ly/wqPa50SPg7J」に報告してください。

米国の法律に違反した刑事事件を捜査する米国を拠点とする機関であるFBIは、仮想通貨取引所の従業員を装い、電話やメッセージでユーザーを狙う詐欺師について警告。当局は、ユーザーに対し、疑わしい通信には応答せず、公式取引所でアカウントの問題を確認するようアドバイス、被害者は、詐欺をFBIに報告し、関連する取引情報を提供するよう奨励されている。

詐欺師は、取引所従業員を装って、一方的に電話やメッセージで被害者と接触してくる。その際、被害者の口座に問題があるという緊急感を演出し、被害者は騙されてログイン情報を提供したり、悪質なリンクのクリックや、身分証明書の詳細を共有。最終的には、詐欺師が口座にアクセスし、すぐに仮想通貨を盗むという流れだ。

主な詐欺手法のほかに、詐欺師は信頼性を高めるためにさまざまな戦術を使用している。具体的には、被害者のアカウントに緊急の問題があると主張したり、誰かがアカウントを侵害しようとしていると主張。アカウントを保護するため、被害者に機密情報を提供するよう指示するケースも。これらの方法はパニックと緊急性を作り出し、被害者が状況を確認せずに従いやすくなるような流れに仕向けてくる。

実際の詐欺に対処するには

FBIは仮想通貨ユーザーがアカウントの問題を示す電話やメッセージを受け取った場合、最初の行動は「応答しない」ことだと明確に強調している。

電話やメッセージが公式なものに見えても、詐欺被害者の可能性がある人々に対し、電話を切り、仮想通貨取引所の公式電話番号に連絡し、問題がないか確認するようFBIはアドバイス。さらに、安全を確保するために、送信元が送信したウェブサイトにアクセスしたり、リンクをクリックしたりしないようにユーザーに求めており、送信されたリンクを使用するのではなく、別途公式取引所に移動する方がよいとしている。誰かがアカウントのログイン情報を尋ねてきた場合は、いかなる状況でも提供せず、リンク、ダウンロード、添付ファイルを含む迷惑メッセージには注意するよう求めている。

さらに、失われた仮想通貨資金を回復できると主張するサービスには注意が必要だ。これらのサービス自体が詐欺であることがよくあり、回収スキームの詳細については、以前の IC3 PSAアラート番号I-081123-PSAを参照だ。

詐欺に関連する詳細な取引情報は、捜査に大きく役立つことから、FBI は、疑わしい活動に遭遇した個人に対し、『www.ic3.gov』のFBIインターネット犯罪苦情センターに報告するよう促している。

なお、2024年6 月上旬、FBI は偽の在宅勤務詐欺広告の増加を検出。これらの詐欺では多くの場合、偽インターフェースを使用し、ユーザーを騙してお金を稼いでいると思わせてくるという。詐欺師はユーザーに仮想通貨の支払いを要求し、より多くの仕事の機会を獲得できると主張し、収益は実際に得られることはなく、支払った仮想通貨は詐欺師に直接渡され、お金を失う詐欺が増加しているという。