ワールドコインがイーサリアム上のL2としてワールドチェーンを開始
ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は、2024年夏後半にワールドチェーン(World Chain)と呼ばれるOptimism の OP Stack を利用したイーサリアムベースのレイヤー2(※以下、L2と表記)プロトコルを立ち上げる計画を発表した。
Introducing World Chain, a new blockchain designed for humans ⚪️ pic.twitter.com/qNb7S3vqut
— Worldcoin (@worldcoin) April 17, 2024
人間のために設計された新しいブロックチェーン、World Chainの紹介
サム・アルトマン(Sam Altman)氏のワールドコインは、新規ユーザーの獲得を続ける中で効率を向上させるために、ワールドチェーンと呼ばれるL2ブロックチェーンの立ち上げを検討。同社によると、ワールドチェーンはイーサリアムネットワークによって保護され、“認証された”人間のみが「ボットや無料ガスよりも優先的なブロックスペースを楽しむ」ことが許可されるとのことだ。
世界中の何百万人もの実際のユーザーにリーチ可能に
新しいブロックチェーンを使用すると、開発者は日常生活での実用性を重視したアプリケーションを使用し、世界中の何百万人もの実際のユーザーにリーチできるようになる。
声明によると、ワールドチェーンは新規ユーザーが引き続き大規模に参加できるように容量を増やし、既存ユーザーはより速く、より安く、より信頼性の高い取引を楽しME
るように設計されているという。
このブロックチェーンが成長を加速し、ワールドIDの個人証明を活用するために、ワールドチェーンは現在アルトマン氏の監視下にあるワールドコインプロジェクトと緊密に統合される。このサービスにサインアップした人には、WLDトークンの形式で仮想通貨が与えられる。
ワールドコインは世界的な規制上の懸念に対処
イーサリアムでのL2の開始は、同社が世界的な規制上の課題に直面している中で行われた。
先月、世界的なデジタルアイデンティティと仮想通貨の取り組みは、その法的地位とコンプライアンスに対処する必要があり、ワールドコインは、さまざまなサービス地域における運用、規制、コンプライアンスの状況を明らかにすることまで実施。世界的な圧力の高まりを受けて同社は、追加のプライバシー機能の実装を発表。新しいパッケージは個人保管を中心に展開し、ゼロ知識証明などの最先端のテクノロジーを活用した「Unverify World ID」オプションを導入。これによってユーザーは、ネットワークの整合性を維持しながら、自分の個人情報をより細かく制御できるようになる。これがユーザーのプライバシーの確保に対するワールドコインの取り組みを示す戦略である。