バイナンス幹部がナイジェリアのマネーロンダリング容疑を否定

バイナンス幹部がナイジェリアのマネーロンダリング容疑を否定

ナイジェリア当局によると2024年4月8日(月曜日)、アブジャ高等裁判所でバイナンス(Binance)幹部のティグラン・ガンバリヤン(Tigran Gambaryan)氏が罪状認否し、同氏は容疑を否認し保釈を申請している事が分かった。

政府が仮想通貨取引所に対する訴訟を開始する中、バイナンスの米国幹部はナイジェリア連邦高等裁判所でマネーロンダリング(資金洗浄)をはじめとする、同国での4件の容疑について無罪を主張した。同氏を弁護するチュクウカ・イクアゾム(Chukwuka Ikuazom)弁護士は、検察官が同社に対して適切な対応を怠ったとして、彼の依頼者はバイナンス・ホールディングス・リミテッドの行為について責任を負うべきではないと主張。4月3日、仮想通貨会社はまた、同氏の釈放を「丁重に要請」し、同氏が会社内で意思決定の立場にないと強調した。

しかし、ナイジェリアEFCC(Nigeria’s Economic and Financial Crimes Commission:経済金融犯罪委員会)の弁護士らは、憲法の規定により企業幹部の訴追が認められていると主張。エメカ・ヌワイト(Emeka Nwite)判事は、連邦検察官は法的行為に沿っているとの判決を下し、治安判事裁判所がこの事件に対する以前の異議を却下したと指摘。

この判決を受けてガンバリアン氏は、クジェ矯正施設に差し戻されたが、法廷は保釈請求を決定するため4月18日(木曜日)まで休廷となった。現地メディアによると、同氏の訴訟は4月19日まで延期されていたものの、最新の報道によると、同氏の保釈検討に関する審問は現在4月18日まで延期されており、一部の出版物は実質的な容疑に関する審問が5月2日に始まると報じている。

バイナンス幹部のためのナイジェリアでの40日間

ガンバリアン氏はバイナンス幹部のナディーム・アンジャルワラ(Nadeem Anjarwalla)氏とともに2月下旬に逮捕されてから1カ月以上ナイジェリアで拘留されている。

政府機関がマネーロンダリング、脱税、為替レート操作で仮想通貨会社の取り締まりを発表したことを受け、法執行機関は二人を拘束。バイナンスがユーザーに為替レートの改ざんを許可したという疑惑は沈静化したとみられるものの、ナイジェリア当局は別の容疑で捜査を進めている。なお、交渉が続いている間、アンジャルワラ氏はすでにナイジェリア国外に逃亡しているという。