クラーケン(Kraken)がオランダ中央銀行からオランダでの運営承認を取得

Kraken(クラーケン)オランダでの登録を確保

人気仮想通貨取引所のKraken(クラーケン)は、DNB(De Nederlandsche Bank:オランダ中央銀行)からVASP(仮想資産サービスプロバイダー)の登録を取得したと発表した。

この動きは、地域の規制の明確化に伴い大幅な成長を遂げているヨーロッパの仮想通貨市場を強化することになり、Krakenは声明の中で、今回の登録によってヨーロッパでの存在感がさらに高まるだけだと概説したうえで、次のように語った。

オランダのVASP登録の追加により、当社の欧州成長戦略は加速し続けます。


仮想通貨導入ヨーロッパのトップにランクされているオランダ

Krakenは、オランダはダイナミックなスタートアップとテクノロジーセクター、堅調な金融サービス産業、そして先進国の中で最も高いフィンテック導入率を誇っていると説明している。

さらに、オランダ国民の約20%が仮想通貨を所有しており、仮想通貨の導入に関してはヨーロッパのトップにランクされている。ただし、Krakenがオランダで事業を行うのはこれが初めてではない。2023年10月、Krakenが欧州市場での足場を強化することを目的として、オランダでほぼ6年間運営され、同国内で最も長く運営されている仮想通貨取引所Coin Meester B.V.(BCM)を買収する計画を明らかにしたと報じられている。Krakenのデビッド・リプリー(David Ripley)CEO(最高経営責任者)は、買収に関心を持った主な理由として、オランダの成長する経済とイノベーションの才能を挙げ、次のように語っている。

オランダは世界で最も先進的な経済国の一つであり、確立されたイノベーション文化と高いレベルの仮想通貨の採用を持っています。そのため、当社の欧州拡大計画において、この市場は重要な市場となります。


最新調査でヨーロッパの仮想通貨に対する楽観的な見方を示唆

仮想通貨取引所バイナンス(Binance)がヨーロッパ全土の仮想通貨の勢いが前向きに変化していることを示す調査を発表した後に行われている。

バイナンスが発表した最新レポートでは、同社はフランス、イタリア、スペイン、スウェーデンのヨーロッパ4カ国からの参加者にインタビューを実施しており、ヨーロッパ在住者の73%が仮想通貨の将来について楽観的であることが明らかになっている。さらに、参加者の55%が毎日の購入に仮想通貨を利用しており、10%が毎週仮想通貨での支払いを行っていることも強調している。