リップル・ラボ(Ripple Labs)は公開買い付けで2億8,500万ドルの株式を買い戻す予定

リップルが公開自社株買い付けを開始

リップル・ラボ(Ripple Labs)は、規制上の不確実性の中、2億8,500万ドル(約414.6億円)の自社株買いを開始し、同社の価値を113億ドル(約1.6兆円)と評価した事が分かった。

日本語訳:
リップル、自社株を2億8,500万ドル買い戻し、会社価値は110億ドルに

2024年1月10日(水曜日)、XRPで有名な同社は、初期投資家や従業員から自社株を2億8,500万ドル買い戻し、同社の評価額を113億ドルとすると発表。この公開買い付けにより、投資家は保有株式の最大6%を売却できるという。同社は自社株買いを確認し、制限付き株式ユニットの株式への変換と関連税金をカバーする5億ドル(約727.5億円)を自社株買いに割り当てる計画を明らかにした。

規制上の不確実性を理由に米国での上場は当面なし

リップル社は投資家の流動性を高めるために定期的に自社株買いを実施することを目指しており、ブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)CEO(最高経営責任者)が述べたように、規制上の不確実性を理由に米国での上場は当面計画していない。

同社は現在、10億ドル(約1454.8億円)以上の現金と250億ドル(約3.6兆円)以上の仮想通貨(※主にXRP)を保有している。この動きは、同社がSEC(米国証券取引委員会)に対して法的勝利を収めたことに続くもので、米国地方判事は公的取引所でのXRP販売は無登録有価証券の売り出しではないとの判決を下した。

2012年に設立されたリップルは、国境を越えた取引を容易にし、XRPの使用を促進する決済システムの開発に注力。SEC訴訟によってもたらされた課題にもかかわらず、同CEOは顧客の95%が米国以外の金融機関であると指摘。なお、仮想通貨アグリゲーターCoinGecko (コインゲッコー)の調べによると、1月11日15時時点でのXRP価格は、1XRP=85.65円(0.5888ドル)前後で推移しており、時価総額は4.6兆円(319億ドル)を超えている。