外国CBDCを合法化する修正案がロシアで発効
ロシア政府は他国が発行したCBDC(中央銀行発行デジタル通貨)を法的に認めた事を現地仮想通貨メディアが報じた事が分かった。
ロシア政府による他国のデジタル通貨容認への方針は、ロシアの独自デジタル通貨となるデジタルルーブル導入規制への専用法採択と並行して行われたものだ。ロシア当局は他国のデジタル通貨にデジタルルーブルと同様の地位を与えたと、現地メディアが報道。例えば…、中国のデジタル人民元など、他国のCBDC承認は、8月1日(火曜日)に発効したロシア連邦法の「通貨規制と通貨管理について」の改正を通じて行われたと報告書は詳細に述べている。
ロシア銀行のデジタル通貨導入の法的根拠を作る法改正
今回の更新では、外貨の定義に「外国の中央銀行によってデジタル形式で発行されたもの」という文言が追加された。
改正法に従い、非居住者はそのようなデジタル通貨を使った取引を行うことは制限されないと同誌は詳しく述べることなく指摘している。ロシアのデジタルルーブル法も火曜日に発効されており、同法案はロシア銀行のデジタル通貨導入の法的根拠を作るもので、7月に上下両院で可決され、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領によって署名。CBDCの試験運用に参加するロシアの銀行は、早ければ今月中にも実際のユーザーとの取引テストを開始する予定だ。
ウクライナ侵攻に対する制裁に圧迫されているロシアは、金融規制を回避する方法を模索しており、国際決済の選択肢として特別な法制度の下での仮想通貨決済を含むデジタル通貨に注目している。先月、ロシア中央銀行のエルビラ・ナビウリナ(Elvira Nabiullina)総裁は、国境を越えた取引を促進するために、通貨当局がデジタルルーブルプラットフォームと他国の決済システムの統合の可能性についてすでに議論していることを明らかにした。
しかし、デジタルルーブルはロシアの民間部門からはまだ広く認知されていないのが現実だ。1,200人を超える中小企業の代表者を対象とした最近の世論調査によると、ロシア企業のほぼ3分の2が自社のビジネスにとってCBDCの利点を何ら感じていないことが浮き彫りとなっている。