Coinbaseと他の仮想通貨取引所、SEC対リップル訴訟の判決を受けてXRP上場を再考

コインベースがSEC対リップルの判決を受けてXRPを再上場

ナスダック上場の仮想通貨取引所コインベース(Coinbase)は、SEC(米国証券取引委員会)対リップル・ラボ(Ripple Labs)訴訟の判決を受け、リップル(Ripple/XRP)を再上場させたことが明らかになった。

XRPに関するSEC対リップル・ラボ訴訟の判決を受け、複数の仮想通貨取引所が仮想通貨XRPを再上場させている。コインベースは2023年7月13日(木曜日)にツイートで次のように述べている。

日本語訳:
流動性条件が満たされれば、本日後半に取引が開始される予定だ。この資産の十分な供給が確立されたら、XRP-USD、XRP-USDT、XRP-EUR 取引ペアでの取引が段階的に開始されます。XRPのサポートは、サポートされている一部の管轄区域では制限される場合があります。

流動性の条件が満たされることを条件に上場予定

コインベースは、XRPの送金は、取引サポート管轄区域内でのみ利用可能で、XRPの取引は、流動性の条件が満たされることを条件として、開始される計画だ。

コインベースがXRPの再上場を決定したのは、この資産が未登録証券であるというSECの告発を受けて、仮想通貨の上場を廃止した後のことで、アナリサ・トーレス(Analisa Torres)判事による判決は、XRP自体が証券ではないということを法的に明確にし、コインベースが以前の姿勢を覆すきっかけとなった。同取引所の最高法務責任者であるポール・グレワル(Paul Grewal)氏は、取引所が同判事からの判決を評価し、資産を再上場する時が来たと判断したと強調。グレワル氏は2023年3月、同取引所はXRPが訴訟で勝利したとしても、再上場する前に判決にまつわる法的条件を評価する必要があると述べていた。

複数の仮想通貨取引所が再上場か上場検討でXRP価格が高騰

他のいくつかの仮想通貨取引所もXRPの取引を再開。仮想通貨取引所クラーケン(Kraken)も米国の顧客向けにXRP取引を可能にした一方、ジェミニ(Gemini)はその取引プラットフォームでXRPを利用できるようにすることを検討。ジェミニはツイートで 次のようにツイートしている。

日本語訳:
取引所でのXRPの販売は有価証券ではないという本日の判決を受けて、ジェミニはスポット取引とデリバティブ取引の両方でXRPの上場を検討しています。

他にもTrust CapitalやBybitなど、複数の仮想通貨取引所がXRPを再上場させたか、その手続き中であり、判決後、XRPの価格は急騰。今回のニュースにより、過去数時間で72%以上の上昇を記録しており、CoinMarketCap https://coinmarketcap.com/ja/ の調べによると、時価総額5兆6,600億円を超え、時価総額ランキング4位を記録している。