スリーアローズキャピタル(3AC)の再建計画が清算人をうんざりさせる

3AC共同創設者はバリ島へ逃亡で悠々自適か

破綻した仮想通貨企業の3AC(Three Arrows Capital:スリー アローズ キャピタル)の共同創設者らは清算人らとのいたちごっこのうえ、再建計画が清算人をうんざりさせている事が分かった。

破産手続きによると、債権者は27人おり、そのうちの一部が支払不能になっている。かつて成功を収めた同社の負債総額はなんと35億ドル(約5,059億円)に上っている。当NEXTMONEYの2023年5月23日付特集記事「サザビーズが3ACのNFTコレクションの一部を250万ドルで売却」でも報じているように、3AC NFTコレクションを販売しており、一部はサザビーズで売却され、その過程で620万ドル(約9億円)を回収している。

最近、共同創設者であるスー・ズー(Su Zhu)氏とカイル・デイヴィス(Kyle Davies)氏の二人はバリ島に亡命。そこでデイヴィス氏は幻覚作用を持つキノコでつまずいたり、カフェで絵を描いたりして時間を過ごしている。また、パートナーのズー氏は瞑想セッションの合間にビデオゲームをしたり海でサーフィンするなど、悠々自適の生活を送っているという。ニューヨーク・タイムズ紙によると、インドネシアは米国と犯罪人引き渡し条約を結んでいないため、新たな拠点の選択肢として選ばれた可能性があるとのこと。

3ACのシャドウリカバリ処理

デイビス氏は、仮想通貨市場を乗っ取り、世界中のデジタル資産約2兆ドルを消失させたテラ・ルナに影響された大規模な暴落の被害者を助けるため、「将来の収益を寄付する」と述べている。

日本語訳:
3ACの共同創設者、カイル・デイビス氏は、将来のOPNXの収益を「カルマ」の形で3AC債権者に寄付すると発表しました。「影の回収プロセス」と呼ばれるこの動きは、未払い債務に対処することを目的としている。

3ACは、ボイジャー・デジタル(Voyager Digital)や Genesis などの他のいくつかの大企業とともにすぐに倒産。これらの「寄付」は、合法的に回収されるお金に追加されるものだ。デイビス氏は自分自身を熱心なカルマ信者であると述べており、NEXTMONEYの2023年4月5日付け記事「3AC創業者が新たな仮想通貨取引所OPNXの営業を開始」で報じているように、二人は債務請求を中心とした新しい仮想通貨取引所「OPNX」を開設している。

OPNX 仮想通貨取引所は初期には笑えるような取引額を生み出しましたものの、現在はやや低迷を示している。

3AC清算人は約束にうんざりか

Twitter上の仮想通貨投資家らは、カルマがデイヴィスにどれだけの支払いを強いているかを知るのが待ちきれない状況であり、ツイッターを通じて次のように主張している。

債権者に対し、初期のベンチャー企業からの将来の収益を約束する代わりに、創業者らには裁判所命令ですでに進行中の活動に従事することを推奨したい。

二者は召喚状や電子メールを無視しているものの、テネオの清算人らは3ACに属する13億ドル(約1,879億円)にのぼる仮想通貨およびNFT(非代替性トークン)を保有している。テネオ氏は、清算プロセスを開始したのは共同創設者であったものの、後に清算担当者との接触を意図的に避けたと指摘している。3AC破産の進展は、状況に苦しむ投資家に終止符を打ち、より明確な仮想通貨規制の基礎を築くのに役立つ可能性がある。

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