韓国地方裁判所がテラクラシックを証券ではないと判断
テラフォームラボ（Terraform Labs）の元共同CEO（最高経営責任者）であるシン・ヒョンソン（Hyun-seong Shin）氏が関与した訴訟で、韓国・ソウル南部地方裁判所は、テラクラシック（Terra Classic/LUNC、※以前のLUNA）は証券として分類できないとの判決を下したことが分かった。
テラのネイティブトークンLUNCは、ソウル南部地方裁判所によって担保ではないと見なされ、韓国当局は、仮想通貨規制上の分類を進めている。韓国現地メディアIlyo Shinmunによると、ソウル南部地方裁判所は、Terraのネイティブ通貨であるLUNCは証券と見なされるべきではないと主張し、裁判所は次のように語っている。
ルナコインを資本市場法によって規制されている金融投資商品と見なすことは難しい。
請求財産が犯罪によって取得したかの判断は困難
これまで南部地方裁判所は、LUNAの規制状況を議論する際、法的原則に論争の余地がある、資本市場法が[LUNAに]適用できるかどうか疑問があるなどの表現を使用し、かなり慎重な用語を用いていた。
しかし、同メディアは、今回の決定は、LUNAが証券として規制される可能性を断固として否定する表現を使用していると報じている。また裁判所は、シン氏の資産の没収請求を却下するという先の決定に対する検察の控訴も断固として却下している。検察は当初、シン容疑者の財産が犯罪行為によって取得されたものであるという理由で、そのほとんどが韓国全土に広がる不動産で構成されているものを押収するよう動いており、裁判所は次のように主張した。
請求の対象となった財産が、犯罪によって取得された財産またはそれによって派生した財産であると判断するのは困難である。
テラフォームラボの共同創業者であるド・クォン（Do Kwon）氏は、米国の規制当局には彼を訴える管轄権がないと主張。SEC（米国証券取引委員会）から提起された告発を却下するよう申請。同氏は現在、モンテネグロで文書偽造の疑いで拘留されており、米国と韓国は、起訴のために彼を引き渡す意向を表明している。
