地下マイニングファームがロシア全土で閉鎖される
ロシア各地域当局と電力会社は、違法な仮想通貨マイニングファームを閉鎖し、ハードウェアを押収し、オペレーターを訴えている事が分かった。
警察と電力供給業者は、シベリアとロシア南部で違法な仮想通貨マイニング設備を発見し、解体した、と地元の仮想通貨報道機関が報じた。1例には、マイニング企業の主催者が大量の電気を盗んだとして起訴。マイニングファームに対する訴訟は、業界の今後の法律に違反したマイナーに対する刑事責任を導入する提案に関する議論の中で行われるとのこと。
各地方で続々と発覚する違法マイニング施設
Rosseti North Caucasusの従業員は、スタヴロポリ地方のシュパコフスキー地区でかなり大規模な即席マイニングファームを発見している。
法執行機関とともに、彼らは66台にのぼるASICを押収したと、同地域の電力会社が3月17日(金曜日)に発表している。ナデジダ村の一般家庭の住人は、マイニング機器を自宅に設置して送電網に接続したが、地下施設を運営した罪で刑事責任を問われる可能性が浮上している。電力技術者は、600万ルーブル(約1,000万円)以上で954,000 kWhの電力を消費したと見積もっている。さらに、イルクーツク州シェレホフの町の学校の屋根裏で、異常に高い電力消費と建物の屋根からの騒音に関する現地電力会社の報告に警察が対応した際、先の一般家庭の事例と同様の設備が発見されている。この事例で警察は、同校の電気技師とITスペシャリストによって設置された25台にのぼるマイニング機器を押収している。
このようなケースは、ロシアの鉱山首都と呼ばれるシベリア地域では一般的であり、多くの人々が地下室、ガレージ、ダーチャ(※ロシアではポピュラーな菜園付きセカンドハウスの事)でマイニングし、住宅地で補助金付きの電気を使用してお金を稼ごうとしている。2023年2月に公表されたレポートによると、イルクーツクでは在宅仮想通貨マイナーに対して1,000件以上の訴訟が提起されている事が分かっている。
ロシア当局が無許可マイニングを取り締まる最新事例は、国会議員と政府当局者が活動を規制するための修正法案の再提出を準備している最中に発生。課税を回避するグレーマイナーに対する刑事責任と厳しい罰則を導入する改正は、仮想通貨業界からの反応を引き起こしている。